Heart Beat

草なぎ剛くんのこと、読書記録など・・・気ままに更新♪(コメント&TBは承認制となっています)

『杉の柩』

2009-05-24 08:55:23 | 読書
2009 No.19 5/17~5/23

作者:アガサ・クリスティー(早川書房クリスティー文庫)

評価・・・★★★★★ 5.0

<あらすじ>
子どもの頃から熱烈に想いを寄せていた義理の従兄弟・ロディーと婚約したエリノア。しかし、資産家の叔母のお見舞いに出かけた際に、ロディーは門番の娘で叔母が可愛がるメアリーに心を奪われてしまう。
やがて叔母が亡くなり、エリノアは莫大な遺産をたった一人で相続するが、ロディーとの婚約は破談になり、メアリーへの憎しみを募らせる。
遺品を整理するために叔母の屋敷を訪れたある日、メアリーが急死し、エリノアは殺人の容疑で逮捕される…


1940年の作品。
クリスティー自身が選んだお気に入り10作品のうちの1作。
裁判シーンから始まるというドラマチックな冒頭から、なんとなく悲劇的な雰囲気が終始漂う作品です。そういうロマンチックな雰囲気が好きな方にオススメです。
ポアロものの作品ですが、ポアロはこの作品では脇役扱い。基本的に、エリノアの視点を中心に物語は進行します。真犯人が明るみになる場面も、今回は裁判の中で弁護士が行ってしまうので、ポアロの見せ場がないんですよね
真犯人の意外な正体にミステリ作品としても満足だし、愛に苦しむエリノアの物語は恋愛小説としても満足です。

タイトルはシェイクスピアの作品『十二夜』の一節からとったそうです。クリスティーの作品は、マザーグースをよく引用していることは広く知られていると思いますが、シェイクスピアやワーズワースなど文学作品や詩からの引用もすごく多いんですよね。一応、出版社は文中に簡単な注釈を付けてくれてますが、それぞれの作品をよく読んでいたらもっと作品が楽しめるような気がします。クリスティー文庫を全部集めて読破したあとは、クリスティーゆかりの文学作品にトライしてみたいです

新型インフルエンザ騒動

2009-05-21 21:59:07 | ひとりごと
新型インフルエンザ、ついに東京でも発生しちゃいましたね。
いつになったらこの騒動が収まるのでしょうか?
うちの県ではまだ患者は出ていませんが、いつ出てもおかしくないような気がします。
実際にはまだ公式に発覚してないだけかもしれませんよね。それは怖い

うちの職場でもマスクをしている人をよく見かけますが、私は買い置きのマスクは出張などのとっておき(?)のときのためにとっておきたいので、今のところは使わずに置いています。
仕事にもプライベートにもいろいろ差し障りが生じていますが、一番残念だったのが、浜崎あゆみのライブが中止になったこと!
大阪の1日目に行くはずでした。初めてのあゆのライブを楽しみにしてたのですが…でも、正直なところ、職場の雰囲気ではとてもライブに行くなんて言えそうにない状態だったので、思い切って中止にしてくれて良かったです。
あゆは再公演を望んでくれているようなので、ぜひ実現してほしいな

患者の皆さんが一日も早く全快されることをお祈りします

    浜崎あゆみのホームページ

無線LANデビュー

2009-05-17 08:24:36 | ひとりごと
以前から導入したいと思っていた無線LAN。昨日ついに導入しました!
一人でなんとか接続することができました。
簡単に設定できる機能があったため、説明書どおりにすれば何の問題もなくつながりました。正直拍子抜けするほどの順調ぶりでした。
これでPCがどの場所からも使えるようになったので、ちょっと部屋の模様替えをしようかと思います

昨日の夜は、早速部屋の模様替えに取りかかりたかったのですが、久しぶりに高校の同窓会があったので出かけてきました。
みんなすっかり大人っぽくなってたけど、年齢よりもみんな若々しく見えました。
高校時代は30代になった自分なんか想像できなかったけど、みんな楽しく30代を過ごせてるようでした。
仕事や結婚などで地元を離れて参加できなかった人が多かったのが残念でした。
以外だったのが、結構独身者が多かったことと、結婚していてもこの2~3年の間にという人が多かったこと。時代は“晩婚化”というのを改めて実感。
久しぶりに友達とゆっくり話せて楽しい夜でした

『沖で待つ』

2009-05-16 23:57:08 | 読書
2009 No.18  5/12~5/16

作者:絲山秋子(文春文庫)

評価・・・★★★★ 4.0

表題作は2006年の第134回芥川賞受賞作品。
3編の短編が収められていました。
「勤労感謝の日」は元女性総合職、「沖で待つ」は現役女性総合職が主人公の作品。かたい作品でもなく、おもしろい会話や言い回しが多く、楽しく読めました。

「沖で待つ」は、ちょっと不思議要素のある作品でした。住宅設備機器の元社員ならではの仕事ネタも楽しく読めたけど、芥川賞と受賞作ときくと「ふーん・・・」という感じですね

「みなみのしまのぶんたろう」は、小学校入学前後のこども向けの本のように、ひらがなとカタカナばかりの本でびっくりしましたが、おもしろかったです。一番気に入っちゃいました。