2009 No.19 5/17~5/23
作者:アガサ・クリスティー(早川書房クリスティー文庫)
評価・・・★★★★★ 5.0
<あらすじ>
子どもの頃から熱烈に想いを寄せていた義理の従兄弟・ロディーと婚約したエリノア。しかし、資産家の叔母のお見舞いに出かけた際に、ロディーは門番の娘で叔母が可愛がるメアリーに心を奪われてしまう。
やがて叔母が亡くなり、エリノアは莫大な遺産をたった一人で相続するが、ロディーとの婚約は破談になり、メアリーへの憎しみを募らせる。
遺品を整理するために叔母の屋敷を訪れたある日、メアリーが急死し、エリノアは殺人の容疑で逮捕される…
1940年の作品。
クリスティー自身が選んだお気に入り10作品のうちの1作。
裁判シーンから始まるというドラマチックな冒頭から、なんとなく悲劇的な雰囲気が終始漂う作品です。そういうロマンチックな雰囲気が好きな方にオススメです。
ポアロものの作品ですが、ポアロはこの作品では脇役扱い。基本的に、エリノアの視点を中心に物語は進行します。真犯人が明るみになる場面も、今回は裁判の中で弁護士が行ってしまうので、ポアロの見せ場がないんですよね
真犯人の意外な正体にミステリ作品としても満足だし、愛に苦しむエリノアの物語は恋愛小説としても満足です。
タイトルはシェイクスピアの作品『十二夜』の一節からとったそうです。クリスティーの作品は、マザーグースをよく引用していることは広く知られていると思いますが、シェイクスピアやワーズワースなど文学作品や詩からの引用もすごく多いんですよね。一応、出版社は文中に簡単な注釈を付けてくれてますが、それぞれの作品をよく読んでいたらもっと作品が楽しめるような気がします。クリスティー文庫を全部集めて読破したあとは、クリスティーゆかりの文学作品にトライしてみたいです
作者:アガサ・クリスティー(早川書房クリスティー文庫)
評価・・・★★★★★ 5.0
<あらすじ>
子どもの頃から熱烈に想いを寄せていた義理の従兄弟・ロディーと婚約したエリノア。しかし、資産家の叔母のお見舞いに出かけた際に、ロディーは門番の娘で叔母が可愛がるメアリーに心を奪われてしまう。
やがて叔母が亡くなり、エリノアは莫大な遺産をたった一人で相続するが、ロディーとの婚約は破談になり、メアリーへの憎しみを募らせる。
遺品を整理するために叔母の屋敷を訪れたある日、メアリーが急死し、エリノアは殺人の容疑で逮捕される…
1940年の作品。
クリスティー自身が選んだお気に入り10作品のうちの1作。
裁判シーンから始まるというドラマチックな冒頭から、なんとなく悲劇的な雰囲気が終始漂う作品です。そういうロマンチックな雰囲気が好きな方にオススメです。
ポアロものの作品ですが、ポアロはこの作品では脇役扱い。基本的に、エリノアの視点を中心に物語は進行します。真犯人が明るみになる場面も、今回は裁判の中で弁護士が行ってしまうので、ポアロの見せ場がないんですよね
真犯人の意外な正体にミステリ作品としても満足だし、愛に苦しむエリノアの物語は恋愛小説としても満足です。
タイトルはシェイクスピアの作品『十二夜』の一節からとったそうです。クリスティーの作品は、マザーグースをよく引用していることは広く知られていると思いますが、シェイクスピアやワーズワースなど文学作品や詩からの引用もすごく多いんですよね。一応、出版社は文中に簡単な注釈を付けてくれてますが、それぞれの作品をよく読んでいたらもっと作品が楽しめるような気がします。クリスティー文庫を全部集めて読破したあとは、クリスティーゆかりの文学作品にトライしてみたいです