Heart Beat

草なぎ剛くんのこと、読書記録など・・・気ままに更新♪(コメント&TBは承認制となっています)

2013年に読んだ本(4)

2013-08-18 09:56:34 | 読書
No.13 『花の回廊 流転の海 第五部』

5/24~6/6

作者:宮本 輝(新潮文庫)

評価…★★★★★ 5.0

宮本輝さんの自伝的小説の第五部。
あいかわらず熊吾さんは濃いお人。でも今回は息子の伸仁が居候となって住む集合住宅『蘭月ビル』の入居者の面々が強烈に濃かったなぁ。

まだまだ家族の絆は強いけど、今後どういろいろいって、ああいうことになっちゃうのでしょうか…(あくまでエッセイで知っている範囲ですが)

第六部が早く読みたいです。早く文庫化しないかな。


No.14 『往復書簡』

6/11~6/16

作者:湊かなえ(幻冬舎文庫)

評価…★★★★ 4.0

吉永小百合さんの『北のカナリアたち』の原作が含まれていると聞いて、映画は未見ですが、読みました。短編集。

既に手元に本がないので、詳しい感想は思い出せないのですが…
久々に手紙を書きたくなってしまいました。


No.15 『有頂天家族』

6/17~7/9

作者:森見登美彦(幻冬舎文庫)

評価…★★★★☆ 4.5

狸やら天狗やらが京都を舞台に大暴れする作品。
奇想天外なストーリーですが、おもしろかった。
前から狸はわりと好きだったけど、さらに好きになったかも。

森見さんの作品を読むと無性に京都に行ってみたくなる。
いつか、小説に出てきた場所を全部行ってみたいな。
同じ関西に住んでるので、京都は何十回と行ってますが、有名どころでもまだ行ってないところがたくさんあるんですよね。
今回出てくる糺ノ森とか、六道珍皇寺とかもそう。
『小説に出てくる京都ガイドブック~森見登美彦編~』とか出たらおもしろそう。



2013年に読んだ本(3)

2013-08-18 00:05:33 | 読書
No.6 『ビブリア古書堂の事件手帖2』(3/13~3/15)
No.7 『ビブリア古書堂の事件手帖3』(4/24~4/27)
No.8 『ビブリア古書堂の事件手帖4』(4/28~5/3)

作者:三上 延(メディアワークス文庫)

評価…★★★★★ 5.0

ちょっと手抜きして3作品まとめてレビュー。
登場人物も魅力的ですが、やはり登場する古書のエピソードがおもしろい。

いろんな作品が登場したけど、一番読んでみたいと思ったのは『たんぽぽ娘』かな。すごいタイトルだ…


No.9 『連舞(つれまい)』

5/5~5/6

作者:有吉佐和子(集英社文庫)

評価…★★★★★ 5.0

日本舞踊の名門流派の師匠の母を持つ異父姉妹を描く作品です。
宮尾登美子さんの描く古典芸能等を舞台にした作品(『きのね』、『序の舞』など)が好きなので、この作品も読んでみることにしたのですが、予想どおりこの作品もおもしろく読めました。



No.10 『今日も怒ってしまいました』
      (5/15~5/17 文春文庫)
No.11 『言えないコトバ』
      (5/17~5/19 集英社文庫)
No.12 『上京十年』
      (5/20~5/23 幻冬舎文庫)

筆者:益田ミリ

益田ミリさんは以前から朝日新聞のエッセイ等で知っていたのですが、ここに来て益田さんの漫画作品を含めて複数買って一気読みしてしまいました。
益田さんて優しい人なんだろうな…と心がほっこりする読後感でした。





2013年に読んだ本(2)

2013-08-17 23:50:15 | 読書
No.4 『ビブリア古書堂の事件手帖』

2/7~2/10

作者:三上 延(メディアワークス文庫)

評価…★★★★★ 5.0

ドラマ化で話題になっていたので読んでみました。

正直、古書を扱った作品でここまでドキドキするとは思わなかったので、余計おもしろく感じたかも。
4つのエピソードのうち、2つは知っている作品・作家(漱石と太宰)でしたが、他のエピソードに出てくる2作品にも興味がわいたし、なんか読書意欲をかき立てられる作品ですね。


No.5 『黄金の道』

2/10~2/23

作者:モンゴメリ(角川文庫)

評価…★★★★★ 5.0

『ストーリー・ガール』の続編です。
これは本当に初めて読んだのですが、いろんな意味での“別れの予感”が作品中を漂っていて、すごく切ない読後感でした。
『ストーリー・ガール』を読んだ人は絶対読むべきです。

2013年に読んだ本(1)

2013-08-17 20:23:19 | 読書
久々の投稿です。
たまってた読書の感想をまとめてみます。


No.1 『丘の家のジェーン』

1/12~1/14

作者:モンゴメリ(角川文庫)

評価…★★★★★ 5.0


『赤毛のアン』の作者であるモンゴメリの作品です。
昔、映画で見た記憶があったのですが、話は全く覚えていませんでした。
ちなみに、映画にはサラ・ポーリー(ドラマシリーズ『アボンリーへの道』や、映画『死ぬまでにしたい10のこと』等で主演)がジェーンの友達役で出ています。

子ども向けの作品だろうと思っていたら、なかなか深みのある作品でした。
ジェーンの両親の悲恋エピソードとか、ジェーンの母親と祖母の関係、ジェーンと祖母の関係だとか、現代にもありそうな話だと思いました。



No.2 『ストーリー・ガール』

1/15~1/17

作者:モンゴメリ(角川文庫)

評価…★★★★ 4.0


『赤毛のアン』で有名なプリンス・エドワード島を舞台にした海外ドラマ『アボンリーへの道』の原作とされている作品です。ドラマのストーリーは、実際には『赤毛のアン』の番外編シリーズのエピソードもミックスされているのですが・・・(おまけにオリジナルエピソードもだいぶ追加されているし、『赤毛のアン』のマリラも登場してくる。果てにはギルバートまで…
題名にもなっているストーリー・ガールとは、主人公のセーラ・スタンリーのことで、そのニックネームの由来はお話をするのがとても上手なため。
このセーラといとこ達を中心に、一族や地元にまつわる昔話をからめてゆったりと物語が展開していきます。

実は十代の頃に、篠崎書林から刊行された作品を購入して読んだことがあったのですが、この角川文庫版ではどうも改訳されているみたいだったので、改めて購入することにしました。
ちなみに先ほどその篠崎書林版を見てみると、主人公の名前が「セアラ・スタンリー」になっていてびっくり! ドラマでは「セーラ・スタンリー」となっていて定着しているから変更してみたのかな?
ドラマ版と比べるとかなりおとなしめな作品となっていますが、ドラマのファンの人にも読んでみてほしい。ドラマとの相違点を見つけるのがおもしろいと思います。



No.3 『砂の器』

1/24~1/30

作者:松本清張(新潮文庫)

評価…★★★★★ 5.0


映画版、ドラマ版と映像作品はこれまで何度も見てきましたが、原作は初めて読みました。
名作ですね。

また映像版も見直してみたくなりました。








2012年後半に読んだ本

2013-01-13 20:20:47 | 読書
遅ればせながら平成25年1回目の更新です。
去年10月から11月にかけて、一時は毎日のように更新していたのに、少し仕事が忙しくなってきたら、またまた更新が遠のいてしまって、ほぼ2ヶ月ぶりの更新です。

剛くんの映画とか、舞台とかの感想もそのうちまとめたいのですが、とりあえず、読書記録を先にアップします。


No.17『オリンピックの身代金』
11/2~11/15

作者:奥田英朗(角川文庫)

評価・・・★★★★★ 5.0

昭和39年の東京オリンピック開催目前の東京を舞台にした、爆破犯と警察の闘いを描いた作品。
敗戦から立ち上がり、平和になって発展している姿を世界に見せつけようと国全体が東京オリンピックに向かってまっしぐらに突き進んでいる様子が描かれていて、予想以上におもしろかったです。


No.18『モダンタイムス』
11/16~12/8

作者:伊坂幸太郎

評価・・・★★★★ 4.0

この作品を読んでから、インターネットで検索するとき、ちょっと身構えてしまうようになってしまったかも。
登場人物はぶっ飛んだ人が多くて、作者の名前をもじった「井坂太郎」という人物も出てきて、作者本人とどのくらい共通点があるのか想像しながら読んでおもしろかった。


No.19『黄金を抱いて翔べ』
12/10~12/15

作者:村薫(新潮文庫)

評価・・・★★★★☆ 4.5

井筒監督により映画化されたことでも話題になった作品。
未読だったので読みました。映画は観てません。
相変わらず硬派な作品・・・かと思ったら、幸田とモモ(男)がいつのまにかくっついてたり・・・相変わらずの村薫ワールドです。
爆薬とか、電気の配線とか、エレベーターの仕組みとか、そういった知識を活かした銀行破りのアイデアなんて、どうやって考えたんだろう。リサーチ力がとてつもなくすごいんだろうな~、とただただ感心した作品でした。



No.20『パディントン発4時50分』
12/20~12/30

作者:アガサ・クリスティー(早川書房クリスティー文庫)

評価・・・★★★★☆ 4.5

列車から平行して走る別の列車の中での殺人事件を目撃したという友人の言葉を信用して、殺人事件を探し出すことから始まるミス・マープルものの作品。

他のマープルものと少し違う点は、ミス・マープルがルーシーという若い女性に指示を出して、情報を集めさせるところ。
ミス・マープルが信じたとおり、殺害された女性の遺体が発見されますが、その身元が一向にわからない。でも最後の最後にはミス・マープルが登場してきちんと謎を解決してくれます。

この作品を読むのは2回目で、それほどおもしろかったという記憶はなかったのですが、ルーシーのキャラクターや、殺された女性の正体の意外性など、なかなか楽しく読めました。



No.21『ねずみとり』
12/30

作者:アガサ・クリスティー(早川書房クリスティー文庫)

1952年の初演以来、いまだにずっとロングランを続けている舞台の戯曲作品です。
一度、ほんものの舞台を見てみたい!
もとは短篇作品で、短編集『愛の探偵たち』の中に『三匹の盲目のねずみ』というタイトルで収められています。
マザーグースが登場する作品でもあります。