今日はありすcafeの12回目の開店記念日でした。
お祝いのメッセージやお手紙、お電話をくださったみなさん、
半分、青い。鳥さんブローチ♪
お花やおいしいものを届けてくださったみなさん、
とってもいい香りのバイカウツギ。
うわぁ、紫のバラ!気分は北島マヤ♪(ガラスの仮面、いつ完結?)
そして、いつもありすcafeとへなちょこMIHOを応援し、支えてくださっている全てのみなさん、
おかげさまで今日から13年目のありすcafeをスタートすることができました。
本当に本当にありがとうございます!
窯小屋の浸水で窯を廃棄しなければならないと決めた3月には、この日を無事に迎えられるなんて思ってもみませんでした。
たくさんの人の善意と、いくつもの偶然?が重なって迎えることができた今日。
今まででいちばん嬉しい開店記念日になりました。
私には、インスタ映えするかっこいいうつわや、かわいいうつわは作ることができませんが、たとえばひとつの梅干しが、いつものおかずがごちそうに見えるような、毎日の食卓をほんの少しだけ楽しくする、そんなうつわを作って行きたいと思っています。
ありすcafeをオープンする1年半くらい前までは自分が陶芸家になるなんて全く考えていませんでした。
陶芸を始めたのは20代後半でしたが、それは、厚田に新しい特産品を作るという明確な目的があってのこと。
当初は20人くらいの仲間がいて、不器用だけど力だけはある(笑)私は、主に粘土作りと作品の管理をしていました。
作品を作る人たちのためにひたすら材料を作る、縁の下の力持ち~的なお仕事。
今にやめてやる、絶対やめるから、と何度思ったことか。
でもその度になぜかやめられないできごとが起こって、気がつけばこんなことに(笑)。
陶芸に出会わなければ全然違う人生だったのかもしれません。
好きな作家さんのうつわを使って、毎日誰かのためにおいしいごはんを作っていたかも・・・。
材料だけじゃなく、うつわも作る人になっても、土を掘りに行く、粘土を作る、うつわを作る、乾かす、素焼きする、釉薬をかける、本焼きする、地味な仕事の繰り返しですが、今は粘土と窯が恋人と言っていいくらい、この仕事が好きです。
目指せ2020年!
と思っていたけれど、Mr.カマーが生まれ変わってしまったので、
目指せ2028年!
に延長しました(笑)。
12年前からずっと焼き続けて来たごまクッキー。
これからも変わらずに。
開店記念日のたびに焼いて来た「忘れんぼのバナナケーキ」。
ありすcafeの店名を決めるきっかけになった、軽井沢の「アリスの丘ティールーム」で、森村桂さんが焼かれていたケーキです。
桂さん。
私の「天国にいちばん近い島」は望来にありました。
北海道のありす、13年目もがんばって行きます。
どうかこれからも末永くよろしくお願いします。