オリンピックとは便利は装置だ。不都合なことを覆う目くらましにもなれば ひと目でよい国民か非国民かも見分けられる。非国民の私はテレビラジオのお祭り騒ぎもすでにうんざり、へドが出る。これで普天間、辺野古、オスプレイなど、大切な問題が消されていく。
7日、アルゼンチンはブエノスアイレス、IOC総会で安倍晋三が言った福島第1原発の汚染水は「0・3平方キロで完全にブロックされている」「コントロール下にある」という発言は、堤防内海水は毎日半分が入れ替わっていることを知っての大?か、なにもわかっていないのか、一国の首相として本当に恐い。
問題は原発敷地内の汚染水だけではない。事故で森や畑に降り注いだ放射性物質は遅かれ早かれ海に流れ出す。川には3尺流れれば清いということわざがあるが、放射性物質はそうはいかない。いくら大きい海といっても全世界の原発から出る物質は大した量になる。海水で一旦は薄められても、海の生物の食物連鎖で濃縮されていく。もう福島第一あたりでは奇形した魚は現れているという。
ほかにもアベノミクスの失敗で、財政の破滅的破綻や隣国との関係悪化、国際社会からの孤立など、8年後、オリンピックなど開いて場合ではないだろう。
まあ、そういうことでないにしても、好きで自分のためにやっているといい切ればいいものを、被災者の方々に元気を与えるために、などという、スポーツ選手の傲慢なコメントを、たびたび聴くことになるだろう。(普) 毎日新聞より