2013年9月24日
宮古島市長 下地敏彦 殿
宮古平和運動連絡協議会
共同代表 上地 照子
同 川平 俊男
同 砂川 洋子
同 佛原 行夫
平和運動センター宮古島
議 長 砂川勝哉
要 請 書
防衛省は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のミサイル発射などに備えた地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の一時的な配備先を新たに検討するためとして、宮古島市の平良港トゥリバー地区と下崎埠頭、大嶽城址公園の3ヶ所の測量調査を9月9~11日に実施しました。
防衛省は昨年4月と12月、北朝鮮の事実上ミサイル発射の際、航空自衛隊宮古島分屯基地内に配備したが、同基地が2017年度末まで工事期間中、PAC3を配備できないため、防衛省が選んだ3候補地を測量し、周辺の建物の有無などを確認したと報道されています。
そもそも、発射されたミサイルを地上で迎撃するPAC3はその性能上射程距離が20キロしかなく、ミサイルの発射失敗や事故によってその一部が落下することを予測することは困難であり、迎撃は難しいと専門家も指摘しているところで、「市民の安全のために万全な対応する」ことにはならないことは明確です。
本来この問題については、国連安保理決議に基づき、軍事的対応をすることなく平和的、外交的かつ政治的解決を図ることが求められています。
今回の測量調査の対象となっている箇所はいずれも市有地で市民が利用する公共的なところであり、そこに軍事的な施設を一時的にせよ設置することは、市民の安
全な利用を阻害し、市民生活を脅かすものであり断じて許されるものではありません。
こうした防衛省の動きは、南西諸島への自衛隊増強の「地ならし」のねらいがあると指摘しなければなりません。 宮古の平和を希求する私たちは、このような防衛省の動きに対して強く抗議するとともに、市長は候補地である市有地の使用を認めないよう要請します。
(連絡先: 事務局清水 )
宮古島市平良字久貝287-2
電話・FAX (0980)73-8157
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