晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

寝ようと思っていたら、晴れていた・・?

2015年03月23日 15時00分00秒 | 天文ネタ

昨夜(22日)のこと。 水稲育苗ハウス等の作業も始まり、疲れて寝ようとしたが、その前に窓から空を見上げると・・・晴れていた。 止めておこうと思ったが、今後の天候はあまり良くないとの予報も出ているので一寸だけと思いPODへ向かう。 予報では弱雨となっていたが、東寄りの風が強いが略快晴の状態。 しかし、シーイングの方は先日同様に良くない。 南~西の低空には雲が湧きあがって来ており、ノンビリとはしていられない予感。 先ずは星が見えている間に現場写真(^^;

おおいぬ、オリオン、おうし座が山に沈みかけている。(鏡筒 TOA130S  アイピース ペンタXW10㎜ ニコンNAV7㎜及び5㎜ ナグラーズーム3-6) 天候の余裕が無いので、重星のみとして先ずは大熊座ζ星(ミザール)より始める。シンチレーションが悪い所為か何時もの迫力が感じられない見え方。 次に猟犬座α星(コル・カロリ)も星像が毛羽立ち魅力半分の見え方。 そして牛飼い座μ星はそれ程毎度観る対象ではないので、こんなものかと思う見え方。それにしても、この星は主星との離隔が100秒強もあるので主星は何時も導入用の星に成り下がっている。 伴星が7等級台のペアで離隔は2秒程と云うことで中々楽しい見え方をする為、望遠鏡で見る限り影薄い存在である。

次に毎度の牛飼い座ε星(プルケリマ)に向けるが、これは先日の見え方より厳しく100倍では伴星を認めるのは困難であった。140倍で暴れる主星の光芒から顔を覗かせている。 200倍にもすると星像は暴れるが伴星はハッキリと見える。 (私の乱視も悪化しているので、倍率が低いと見辛くもなってきているようだ) ここで、数年振りにからす座へ向ける。 この歪な四角形の左肩に有るδ星だが、10㎝以上の口径で見るのは初めてで、一寸期待した。と云うのは離隔は20秒以上もあって如何ってことないのだが、意外と主星、伴星の光度差があって見落とすことがあったが、13㎝にもなれば全く意に介さず簡単に確りと何事も無かったの如く見えている。 この星座にはストルーベ番号(Σ)の付いた1600番台の綺麗な重星が有るので、興味の有る方は立ち寄って観られると宜しいかと。 

次に先日も観たおとめ座γ星(ポリマ)、ふたご座α星(カストール)を観たところで、天候も何とか持ちそうと判断し、余りに狭苦しい動きや姿勢を強いられていたので、少しでも楽な姿勢と思って鏡筒の載せ替えを敢行。 当然、鏡筒は私の基準鏡であるPENTAX105SDHF。 厚着をしていたので、大急ぎで行ったその作業は大汗を伴った。 

入れ替え後は、思ったよりも快適では無く、只、望遠鏡接眼部の真後ろに身体を入れることが出来るようになっただけ・・・。 ともあれ、早速ふたご座δ星を入れるが、これも光度差の有るペアで主星8等強と伴星3、5等級程で離隔5秒台のもの、このペアは色が綺麗なので楽しめる(黄色と紫色?)。次に綺麗続きでこの時期毎度のかに座ι星(イオタ1)云うまでも無く黄色と青色系の美しいペアである。 さて、最後に木星を見て、21時30分から23時10分の観望を終えた。この時分には雲が空の半分を覆い始めていたが、止めたのは眠くて如何しようもなかったのが一番の理由。

さて、途中から鏡筒(鏡筒長は約30㎝差)を換えたが、空間的に若干の余裕は生まれたがそれ程のものでもなかったのも事実。 反省として、途中での入れ替えより、対象天体の空域を(頻々と子午線を超えるような使い方)を絞る方が得策と感じた。 尚、何時もながら口径10㎝は絶妙なサイズと思う。 能力的にも取り回しの面でも最高のバランスと再々認識す。口径10㎝以上は贅沢・・・?? ※但し、私の観望対象ではと断りを・・・