宇部市医師会通信

「宇部市医師会」は、地域の皆様と共に様々な行事にも参加しています。医療講演会などの情報をなるべく早くお知らせ致します。

「県民公開講座」速報

2010年11月14日 | 日記
11月14日・日曜日です。
宇部市シルバーふれあいセンターで「県民の目からみた医療を考える」という「県民公開講座」が行なわれました。
 
「いのち、きずな、やさしさ」と題されたフォトコンテストの作品展示が行なわれていました。そのうちの1枚ですが、瀬戸内をイメージするような作品もありました。



特別講演は「環境問題と県民の健康~水俣病の経験を通じて~」
熊本学園大学社会福祉学部前教授の原田正純先生の御講演でした。



「水俣病」に関して、現地での肌で感じられた経験談は重みがありました。
1960年代当時、魚を食べた「水俣病」の患者さんは知られていましたが、「胎児性水俣病」すなわち、お母さんの胎盤を通して赤ちゃんにまで影響が出てしまうことは医学界でも未知の世界であったことなどは衝撃的なお話しでした。
その他も、多岐に渡る「公害病」のお話しがあり、「病気」だけではなく「環境問題」の重要性を再認識させていただいた素晴らしい御講演でした。