今回は、以下の言葉をご紹介いたします。
子どもはそれぞれの個性を持っている。安易に他の子と比較しない。
子どもの発達の度合いを比較することは、時には大切な場合もありますが、比較した結果にとらわれすぎてしまうと、子どもを生かし伸ばすことができなくなることもあります。
子どもは、親が育った時代とは別の時代に育っていますし、親とは別の特性や個性を持っていますから、子どもを兄弟や他の子と比較して良い悪いの判断をしてしまうと、せっかく持って生まれてきたよい特性に気づかず、その子ども自身のよさを生かすことが難しくなってしまうこともあると思います。比較ではなく、それぞれの子どものよい点を発見し伸ばすように心掛けたいところです。
自分ができないことを子どもに要求しない。
親は、どうしても子どもにいろいろな要求を出すことが多くなってしまいます。忙しい現在の生活の中ではやむを得ない部分もあるのですが、要求が一方的で、激しすぎると、子どもにとっては、いわゆる「うざい」状態になって、意欲などが損なわれることが多くなってしまうことが多くなります。すると、親の望むことがかえって実現されにくくなることもあります。
また、親は子どもにこうなってほしいという「期待」をすることが多くあります。期待が強すぎると、子どもにとっては、親の思いを押しつけられているようで、上に記したことと同様のことが起こる可能性があります。
親は、自分のことを振り返りながら、過度の要求や期待をしていないかどうか、確認しながら子どもと接する必要があるようです。
「教育情報」に惑わされすぎない。
マスメディアやネットの発達によって、好むと好まざるにかかわらず、さまざまな教育情報が入ってきます。
ともすると、それらの教育情報に惑わされて、親の考えや気持ちが混乱してしまうことも多くなりがちです。
教育情報の中には、大切で必要なものと、今はそうでもないもの、誤っているかも知れない情報と、混然としているのが現実だと思います。
情報を上手に取捨選択しながら、親の気持ちを不安定にさせないで、情緒を安定させて子どもに接することが大切と思われます。