児童生徒 学級 学年 学校の取り扱い説明書

教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

養育姿勢の影響

2014-07-07 16:45:59 | 教育相談
支配的な養育がもたらすものは

 親が子どもに示す姿勢は子どもの成長に大きな影響をもたらすことがあります。子どものためによかれと思ってやったことが思わぬ結果をもたらすこともありますので、注意が必要なことと思われます。 
 標題では、親の支配と言うことを記しましたが、いつの間にか気づかないうちに、子どもが思わぬうちに親の言葉通りに育っていたと言うときも、支配と言ってもよいかもしれません。
 いろいろなことを考えないで、周囲の言葉通りに行動していることは、子どもにとっては楽かもしれませんし、まじめで素直な子どもほど、大人の言葉に自然に従って動いていると言うこともあるかもしれません。
 問題は、子どもの内面的な成長が始まってきて、自己の思いが高まってきたときに、周囲の考えや自分自身の考えの不足に自然に気づき、あるいは気づくことがなくても、何となく違和感を抱いて、周囲との調和がとりにくくなると言うことはあるかもしれません。ある意味では反抗期的な感情、行動という風に考えることができるかもしれませんが、問題は、その状態への立ち向かう力、自我、自己の力の強さが足りないと言うことが問題になるかもしれません。
 多少のいたずらや自分の行動をしてきた場合には、それなりの経験をしていることでしょうが、その経験が不足している場合には、克服する力、能力、経験が少ないと言うことが生じるかもしれません。すると、停滞に至ることも考えられます。
 いつの場合にも、ほどの良さと言うことは大切なことであるように思われます。節度と言ってもよいのでしょうか。
 親や大人の、子どもに対する姿勢や態度、考え方を振り返ってみる必要がありそうに思われます。





















子育てのポイント(2)

2014-07-03 10:24:00 | 教育相談
今回は、子育てのポイント(2)です。

心配しだしたら限りがない、親の不安は子どもに伝わる。
 子どもを育てることは、ある意味では不安や心配との戦いであるかも知れません。子どもを良くしようとする気持ちのあまり、心配や不安が一層大きくなる場合もあります。
 親が不安な気持ちを強く抱いていると、その気持ちが自然に子どもに伝わってしまい、親の不安を感じ取って、子どもも不安になってしまうこともあります。
 すると、子どもは強くなった不安のために、本来の力を十分に発揮できない状態にもなってしまいます。
 親としては、ある程度心を落ち着かせて、「何とかなる」、「この子なら大丈夫」とか、少し楽観的に考えておくことがよいと思われます。但し、「何とかなる」を理由に、何も創意工夫をしない、子どもの成長に関心を持たない、放任するなど、成り行きに任せた子育てだと、また別の課題が生じるかも知れませんので注意が必要と思われます。

「教育情報」に惑わされない。
 マスコミやネットが発達して、子育てに関しても様々な情報が大量に流されています。
ともすると、それらの情報に強く影響され惑わされて、冷静な判断ができなくなってしまうこともあります。目に止まった記事や情報に必要以上に振り回されないようにすることも大切だと思います。教育情報に接したときは、まずは冷静な気持ちになってみて、もう一度考えてみる、子どもに対してやってみてその反応をきちんとみる、等の注意が必要と思われます。

親は独走しない、自分一人じゃ子育てはできない。
 親の一方的な思惑だけでの子育てはできません。親が子どもをこうしたい、子どもにこうなってもらいたいと、一方的に考えて、その思いだけで子どもに接すると、子どもがいやな気持ちになるかも知れません。前回にもあったように、子どもは一人の別人格の存在です。
 子育ては、なるべく多くの人と交流して、その中で自分の子どものこと等を考えながら進めていくのがよいと思われます。特に、学校は、保護者と力を合わせて子どもを育てていくところだと思いますので、十分に情報交換をしながら、協力して成長を促すことが大切と思われます。