児童生徒 学級 学年 学校の取り扱い説明書

教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

学校という組織 3 学校のミッションは・・・

2024-06-29 17:17:27 | 学校での活動について
 学校という組織についての3です。
効率的・能率的運営というと、組織をきちんと整えることは大変に必要なことと思います。ですが、一方で、その組織が運営において固い組織であったならば、そこに属する個人は、職位を義務的にこなすことが中心になり、何か人間味のない乾いた状態になるようにも思われます。

 それは、子供という可能性の塊である存在を、ある意味、物のように扱うようにも感じられ、本来の学校教育の目標に合致していないようにも思われます。また、そのような運営であったならば、子供に、基礎的基本的知識や技術の習得を図りつつ、その上に個の人間性の伸張を図るという教育の目標を実現することはできないのではないかとも思われます。

 学校の中で活動する教職員が、可能なかぎり、それぞれの個性や特性、建設的な思考力、志向する価値を実現するために創意工夫を柔軟に行えるような土壌を得ていなければ、子供の多様で高度な可能性を実現することはできないとも感じられます。

 組織化を進め効率性も求めながらも、人の柔軟な創造性も生かすことのできる組織である必要性があるように思われます。

 二つの要素をつないでいくものがあり、それが組織内の多くの人の共通理解になり、それに基づく行動が行われるようになったときに、健全で能率的な多様性の追求ができるものなるように思われます。

 組織には、例えば企業であれば、その企業が存立している価値、社会的使命があると思われます。それぞれの組織にそれぞれの氏名があると思われます。
 学校にも、それぞれの学校が持つ存立基盤があると思います。小・中・高と年齢に即した使命、設立主体に応じた使命、公立・私立による使命の違い、地域社会の特性の違いによる使命等々、多くの使命が存在すると考えられます。
 使命は、ミッションです。例えばある高校であれば、〇〇高校という、「他と区別できて内容のある信頼のできる価値ある存在」であるブランドを形成し、生徒の伸張を図ることがミッションの例として掲げることができるかと思います。
 使命感に関して、心理学者のアドラーの言葉を示しておきたいと思います。
 「使命感は、自分がなさなければならないことがある。自分を必要としている人がいる。そのために自分は何かができると感じることができる」こととしています。
 他の場合も同様にそれぞれの価値的存在を目指すことがミッションであると考えられます。学校を訪問すると、校長室や職員室の壁などに、教育目標として掲げられているものを見ることがありますが、10年1日のように変わることなく掲げられているようで、それを確認することもあまりなく、変更もなく、基本的にそこにあるというだけの存在になってしまっていることも多いようにも思われます。
 ミッションは、その組織の使命を示すものですから、より多くの機会に確認し、場合によっては改変される必要のあるものと考えられます。

 ミッションは、経営層、学校であれば、校長、理事長、理事等が作成して提示するものであると考えられます。そして、言語的に見れば「明快で明確」、人間的に見れば「普遍的」であることが必要と考えられ、毎年の確認や必要な見直し、数年間、あるいは毎年度の目的の明確化もミッションとすることができると考えられます。
 経営層は組織のリーダーであり、明確でわかりやすく、普遍的な目標を明確な言語で分かりやすく、集団に属する人が共通に理解でき、目標とすることができる内容を提示することが大切と考えられます。これは経営層の基本的な職位上の権限と責任であると考えられます。

 今回はここまでとさせていただき、次回は、ミッションから生じる「ビジョン」や「バリュー」等について考えてみます。




学校という組織 2 組織化の進行と学校

2024-06-27 16:57:30 | 教育相談
 前回は、学校という組織の特性について考えてみました。
まとめですが、組織は人間の集まりである集団の一人一人に、職位と呼ばれるポジションを与えて、それをピラミッドのように組み立てての能率的・効率的に、特定の目的を実現しようとするものでした。

 一つ一つの職位には、言い換えれば一人一人の人には、その職位に応じて、役割と義務、権限と責任が与えられていて、それを最優先に追求していくことで組織の最終的な目的が実現されるとしたものでした。これは、軍隊や警察が典型的な組織ですね。これらでは、上からの指示に従って、職位を実行することが目標の実現につながるのでしたね。ですので、人の個性的な考え方とか思いとかは切り捨てられることが多いのでした。企業も同様の論理が優先されるでしょうね。利益を出すことが目標ですからね。資本主義の社会では特に組織が厳格ですね。とはいえ、専制主義の国でも組織は厳格に運営されるでしょうね。組織化が進むと官僚制になり、ギシギシとした要素が多い世の中になりそうですね。

 あまりにも厳格すぎると、血も涙もないような状況になって、その中にいる人は大変でしょうね。ですので、勤務時間もあって、時間が終了すればその立場やポジションを離れることができるようになっているのでしょうね。
 遠い昔の日本は、いろいろなことがまだ整っていなくて、組織の運用ものんびりしたところが多くあり、ある意味、ゆるさもあって救われる部分も多かったのですが、今は、規則や取り決めごとが多くなり、ともするとそれに縛られてしまうような感じもありますね。本当に大変な部分だと思います。

 さて学校のことですが、学校も一つの組織ではあります。学校は、それぞれの学校で、校内にいる一人一人の児童生徒に、年齢に応じて生活していくための各種の基本的な知識や技術を身につけさせるとともに、加えて一人一人の生徒の本当に人間らしい人間性を育てることを目的とした組織ですね。
 とは言え、学校という組織は、他の組織のような上意下達の要素が強すぎると、うまく働かないことが多くなるように思われますね。上の言うことだけを尊重して、創意や工夫のない学校教育が行われた場合には、学ぶ生徒の興味や関心を引き付けることもできずに、学習の成果も上がらずに、人間性の伸張も図られることはなくなると思われますね。

 ここに学校という組織の、他の組織とは違う特異性があるように思われます。この部分の明確な意識化と、教職員も生徒も、ともに個を生かした活動を行う必要が強くあると思われます。
 近年の学校は、社会の影響を受けて組織化などが進みすぎているかもしれませんね。でも、社会全体が学校に対しても、進路でもスポーツ芸術等々でも、各種の成果を求めているという動向があり、本当に運営が難しくなっているのが現実かと思われます。
 今回はここまでにさせていただいて、次回は組織の問題についてもう少し考えてみたいと思います。特に学校という組織が持っていると思われる隘路があるように感じますので、それについて考えてみて、それを乗り越える方法があるのだろうかという点について考えてみます。よろしくお願いいたします。




学校という組織について 1 チーム学校

2024-06-24 16:08:05 | 学校での活動について
 前回は、7月の活動についてアップしてみました。まだ6月で7月にはなっていませんが、そろそろ1学期の締めくくりとその後について考えて対応策をまとめておいた方が良いかと思いアップいたしました。
 9月からの2学期にはまだ間がありますので、今回からしばらくは学校という組織の特性と分掌の意義と役割等について少しずつですがアップしてみたいと思います。
 地味な内容ですし、学校の先生が見ていただく中心になるかと思いますが、他の集団・組織でも同様な部分があると思いますので、それぞれ参考にしていただけると嬉しいです。

 近年よく聞く言葉に「チーム学校」という言葉があります。これは学校の全体としての一体性に注目している言葉かと思いますが、現在の学校が、全体が一体として取り組んでいかないと解決・改善できないような多くの困難な課題に直面していることも意味していると思われます。
 確かに、学校の教育活動の効果を大きくしようとすれば、構成員である教職員がそれぞれの立場や責任を自主的に自覚して、相互に情報の交換や共有を行いながら活動を行わないと成果を得ることができないということがあると思います。

 以前の学校であれば、そんなに組織化を厳しく進めなくても、教職員のそれぞれの考えに基づく日常的な活動だけで一定の成果を得られたかと思いますが、今日の学校では、保護者やPTA、教育委員会、社会全体からの要請も高度化してきていますので、それらに必要なレベルで応えるには、相当に厳しい・ハードな活動が求められているという事情があると考えられます。
 日本の学校の1学級の定員は、とても先進国レベルとは言えないような人数の多さであり、しかもより多くの生徒が基本的事項をきちんと身につけられるようにと求められ、さらにそれぞれの生徒の特性を一層伸ばす活動も求められる等、要望の多さに拘束されているような雰囲気も感じられる部分もあるように思われる。

 確かに教育活動の効果的・効率的実践が、本人の将来の形成、社会全体の発展に関係しているとはいえ、教育に課せら
れた社会的要請の大きさには、近年驚くほどの高度化が進んでいるように思われる。
 しかも教育に関しては、先進国も発展途上国も、等しく国の将来を掛けているような部分が多く感じられ、本当に大変な状態になっていると感じられる。

 さて、組織論的な意味の学校についての話に戻ってみることにするが、まず初めに、組織という言葉の持つ意味について記してみたい。
 組織とは、一般論としては、集団を構成する人員を、役割と権限、義務を定め、その一つ一つに人員を該当し、ピラミッド型に構成したものと考えてよいと思われる。
 一般の企業では、社長、取締役、部課長、係長、一般職員のように編成されると思うが、公務員等では、次官、局長、部課長、係長、一般職員等になるであろうし、警察、自衛隊等の典型的なピラミッド型組織では、一層職位が持つ意味は厳密になっているかと思われる。

 学校は、いわゆる典型的なピラミッド型の官僚的システムとは多少の違いがあると思われるが、基本的には他の組織と同様の理念が存在していると考えられる。

 このような中で学校をどのように運営していくか、そのポイントについてこれから考えてみることにしたいと思っている。今回はここまでにしたい。

7月の活動

2024-06-20 08:52:14 | 学校での活動について
7月の活動について
1学期の締めくくりのこの時期の活動についてアップします。

1年生
 7月は、1学期の締めくくりの時期なので、面接を行って新入学からこれまでの経過を振り返る活動を行うことが必要です。面接が不可能であれば、作文でもよいと思われます。
 面接や作文の中では、特に入学後に成長できた点やよい面を見つけるように指示します。学校の教育活動では、改善すべき点等を先に指摘したり、述べさせたりすることが多くなりがちですが、生徒が自分にプラスのイメージを持てると自己肯定感につながり伸びやすくなるので、この点に注意します。
 中・高校生は、一日一日をきちんと意識的に過ごすことは苦手で、何となく過ごしてしまうことが多いので、意識して行動できるように促すこと。意識化が大切と思われます。
 学習への適応が課題の一つとなるが、学習に対して適応状態がどうか確認する。学習に意欲を持てない、集中できない、我慢強く続けられない等の表現に対しては、生徒自身が、その背景要因や原因について考えられるように促す。気持ちが落ち着いていて冷静に考えることができれば、自己をきちんと振り返ることができるので、冷静な気持ちで自己を客観的に見つめてみるように促す。自己理解、自己発見をしないと、自立的・自律的な学習・生活にはつながらないことが多くなってしまう。気持ちが安定していて活力があると自然にプラスに行動するようになります。
 なぜこうなったか、こうなっているか、その原因を内面的にきちんと把握し、明確化できると、その反対の適切な行動ができるようになる。学習の方法については、ネット検索も有効で、「高校生の学習法」の記事や高学歴な有名人の行った方法等も発見できるので勧めてみる。
 「手」は外部脳とも言われて、手を動かすことは、頭を動かすことと同じなので、手で多く書いて覚える等の「小さなネタ」を伝えるのも有効かもしれない。他の方法も見つけ出すように勧める。とにかく意識化と自主性がポイントであると思われる。
 この時点で、自分を振り返ることができ、今後の学校生活を一層充実させるのに必要なポイントをはっきりさせることができると、自立的な学校生活への準備ができたと考えられる。
 それを生徒とともに実際に行うのがこの時期の課題である。

 不登校傾向の生徒や著しい学力不信傾向の生徒には、個別指導を特に行う必要性が高い。それぞれには、背景要因や原因が横たわっていることが多く、それは複層的であったりもするので、解明は難しい面がありそうである。この点には別の記事で後に触れたいと思っているが、今の時点では、生徒の身近にいながらともに歩むことと、スクールカウンセラーや教育相談機関との連携も、必要に応じて進めるのが良いと思われる。

2年生
 基本的に1年生の項目で記したことと同様である。面接を行って進級後の適応状態を確認する活動を行います。よかった点の方を多く自覚させるようにする。本人が自覚できなことでも、先生から見て、わずかなことでも触れてやることで生徒は自己肯定的になりやすい。この点でも、先生の日頃の生徒を観察する能力が問われるところである。
 ある時に、該当の生徒が行った行動や発言、発表したこと等でも、きちんと記憶・記録しておいて、その優れた点を伝える等を行うことがとても大切と思われる。
 1学期をよいイメージで締めくくれるようにすることがたいせつである。振り返りが不十分な生徒、浮ついていて振り返りができにくい生徒には、学習への取組ではどうだったか、部活では、友人関係では等、各種の視点をはっきりと伝えて、それぞれの分野について、可能な限り冷静になっての振り返りを促します。
 学習不振の生徒には、1年生のところと同様な活動等を行ってみて、課題を見つけ出し、その解決について考えてみるように支援します。


3年生
 面接を含め個別指導を十分に時間をかけて行う。高校生の場合、3年生の1学期は、特に悩む生徒が多くなる時期ですので注意します。特に進路について悩む生徒が多くなります。自己理解と自己の客観化を進めるのを支援します。
 前の投稿でも触れたかと思いますが、今後の社会の進行方向や予想される情勢を話してあげることでも、生徒の思考は進むと思います。世界や日本の今後についてでも触れてみましょう。感覚の鋭い生徒はきちんと反応するでしょうし、ぼんやりしている場合でも、この時期であれば有効かもしれません。
TSTなどの心理検査も有効なのですが、可能であればやってみるのもよいと思います。この時期ならではの活動と思います。
(※検索してみてください。)
 この時期で大切なことは、今の時点での短期の目標、卒業までの中期の目標について具体的なイメージが持てることだと思いますので、話し合いが大切です。今学期に実現できた点、不十分だった点を明確にして、最後の夏休みの送り方、充実した過ごし方等の指導・支援を具体的に行います。担任からは、ある程度生徒を大人と考えて接し、担任自身の経験、体験等について適切と思われる範囲で、私メッセージで伝えるのもよいと思います。
 不安を感じることの多いこの時期ですが、生徒の身近にいて、日頃感じるよさを伝えて肯定的に承認し、生徒の自信を強め、孤独感や孤立感を軽減し、共に歩む気持ちで支援を行い、将来に向かう意欲を育てることが大切と思われます。

新入生へのガイダンス 最終回

2024-06-16 09:50:59 | 学校での活動について
新入生へのガイダンス、その最終回に当たります。

前回は、青年の発達課題について触れてみました。その中で学習と進路について記しました。
進路とそれに関係することについてもう少し記したいと思います。
進路の明確化を進めることは結構難しいことです。高校生は、進路を漠然としか考えられないことが多いです。意識的に生活していない生徒が多いのも関係しています。なのでいろいろなことを自覚的に進めるのが難しいのですね。
それで、進路を短期、中期、長期で考えるように伝えるのもよいと思います。
長期のことを言えば、おおむね10年後くらいを提案します。進路を考えることは将来の生活の仕方、あり方を考えることでもありますので、10年後にどこでどのような生活をしていられたら理想だと思うかな。それを仮にでもいいので考えてみてね。そうすれば大体の自分の先の姿が見えてくるよね、等で長期の目標を仮にでも設定してみることを勧めます。
次には中期の目標ですが、長期がある程度イメージ化できていればそれに近づく道を具体的に考えてみればいいですね。20歳前ぐらいまでを考えればよいかと思うね。
それができたらさらに当面の短期の目標だよね。これはここ1,2年をどう過ごすかだね。これは毎日の生活に関連しているので、前に言ったように、日々をどのように意識して生活するかにつながっているんだね。
このようにして、毎日毎日を何を考えてどのように生活していくかを考えて実行するんだよ。
これができたら、前に触れたように「自己統制力(セルフコントロールする力)」が身につくことになるんだよね。この力は偉大だよ。生活目標ができると生活しやすくなるよ。賢い子どもは、小さいときから目標を持っていることが多いですよ。

また、話を進めます。青年期には対人関係の問題も大きな課題になります。クラス内での人間関係、校内外での関係、先輩後輩等との関係から、親との関係も悩みの種になることが多いですね。
クラス内での場合には、何人かでも会話ができる人がいれば気持ちは楽になると思います。そうなりやすい方法は一言では言えないのですが、基本的には本人が自己肯定感や自己統制力を高めることで、自信を持って他の人にかかわることができるようになると思われます。毎日の生活を充実できるように意欲的に行うことが、対人関係の形成にもつながると思います。
青年の場合は、親との関係も大切です。一定の年代になったら、適切に親から離れて自立できるのが良いのですが、親の特性にもよりますが、離れることができずにずるずると関係が続いてしまって、親からの支配を受け続けるような状態になると困ります。分離について、これもうまい方法があまりないと思われるのですが、青年が自立・自律的な生活ができていると、次第に自然に親の方から離れていく場合が多いと感じています。やはり背年の自立の問題なのかと思います。

先生方への話になってしまいますが、クラスの中に孤立的・孤独な感じの生徒がいた場合には、まずは、先生との関係をよくしていくことが、孤立や孤独の軽減につながるのではないかと考えています。
人間にとって、一番つらいことは、存在感のなさを感じることかと思われます。なので、積極的にかかわりを持って受け入れ存在を認め、承認欲求を満たすようにかかわることが必要と考えられます。まずは名前を多く呼んだり接する機会を多くすることが必要と思われます。
かかわってくれる人が身近にいることは、悩み多い青年にとって大きな力になると思われます。「理解者」「理解しようとしてくれる人」がいることが最終的に青年を支える力になると思われます。

1年生へのガイダンスという題で話してきたのに、いつの間にか先生への話のようになってしまって恐縮ですが、もう一つ加えさせていただきます。
「学級づくり」特に新しい人間関係ができるときの学級・集団作りは、とても大切なことと思います。学級の人間関係がよくなって、全体の雰囲気が盛り上がってくると、本当に生徒の自主性が伸びてきます。先生が苦労しながら動かしていくというよりも、生徒たちが自ら動かしていくような感じがします。そして悪い方にぶれることも少なくなってきます。こうなると、先生は比較的に楽になります。行事等でも自主的に動きます。

少々文の内容が生徒向けと先生向けと混合してしまった部分もあるかと思いますが、文の趣旨をお読み取りいただいて参照していただきご活用いただければ幸いです。今後もよろしくお願いいたします。

次回は、本来の内容に戻しまして、7月の活動について触れてみたいと思います。その後は、夏休みにもなりますので、もう一つ触れたい部分がありますので、そちらの方をアップしてみようと思います。
よろしくお願いします。




新入生へのガイダンス 続き

2024-06-13 11:30:47 | 教育相談
前回の続きです。1年生へのガイダンスと題をつけましたが、中・高校のいつの時期でも参照できる内容かと思いますので、必用に応じて使っていただければ嬉しいです。

今回は前回の続きです。
青年期は発達課題の大きく多い時期ですので、多くの青年が悩みや不安や混乱を持つことが多くなります。自分の力で乗り越えることができればいいのですが、いろいろな事情、特にエネルギー感が弱くなっている場合には、乗り越えができずに後退したり、そのまま動けなくなってしまうこともあります。それらが学校でのいろいろな現象になって現れるわけです。

次に高校生(中学生も)が持ちやすい発達課題についてあげてみます。本当に普通のことなのですが、主な発達課題は「学習」のこと、「進路」のこと、「友人関係・クラス等の人たちとの関係、親との関係」などの人間関係のことです。
この3つのことは多くの生徒が共通に悩む課題と言えます。おそらく80%以上の生徒が悩みを持っていると思います。学習では、いわゆるできる子も、青年期の特性でもっとできるようになりたい、希望の進路に困難がありそうとかで、悩むこと不安になることがあります。それに加えて、意欲がわかない、集中できない、持続しない、やり方がわからない等の具体的な事柄が含まれます。

教員は、生徒に対して、勉強のことは多くの人が悩んでいるんだよ。自分一人だけが悩んでいるのではないんだよ、自分だけと思わないで・・・等と話すのもよいと思います。うまくいかないときは周りの人に話すのもいいよ、共感してもらえれば救われるから、等のはなしもよいと思います。

教員はこれらの問題を抱えている生徒をなるべく早く見つけ出して、実態に応じて個別指導をする工夫をすることが必要と思います。その時にがんばれとか、やらなきゃダメとか一方的な説諭みたいな指導は効果が薄く、長続きが期待できないのでやめておいた方が良いと思われます。
やはり地道ですが、生徒の身近にいて共感的に理解しながら支援を行うようなことが、結果的に効果があると思います。
意欲やエネルギーが下がっている場合は、具体的な原因があることが考えられますが、それはすぐには出てこないので、生徒が出せるようになるよう地道に行います。
出てきた時のことは、また別の記事でアップしたいと思います。

次に「進路」のことですが、進路で悩む生徒も多いです。高学年になってから自分は何をしたいのか、何に向いているのか等がわからなくて悩むのですね。高校3年生の1学期が、多くの高校生が進路のことであ悩む時期ですね。何らかの対策を打つことも必要かと思われます。進路の悩みに関するアンケート等は簡単にできますので、学級でも学年でも行うことが良いと思います。その悩みに出てきた上から3つについて、軽減解消を図るような手立てを打てばとても効果的だと思います。
私はある時、進路のことで、これからの社会は、情報化、国際化(英語等、語学の必要性)、福祉社会化(介護福祉病気対応)などが中心になる社会だよと言ったことがあります。対象の高校生は、びっくりしたように反応して、動き出したというような記憶があります。

進路を決めるには、「自己理解」が進まないと決めにくいのですね。自己理解とは、自分のことがわかっているということです。自分の特性、能力、興味や関心がわかっていると進路を決めやすいです。
自己理解を進めるためには、いろいろな経験、体験を積み重ねることが大切です。経験の中で各種の感情的な体験をして、自己理解を進めるのですね。

ですので、毎日の生活を意識的に送ることが大切なのですね。意識して一生懸命に取り組んでみれば、経験の中で、自然と自分の特性が見えてきます。クラスの人との本音の交流の中で、考え方その他、自他の違いが分かってくるのですね。
そうですやはり、進路のことでも、チャレンジングな意識的な生活が大切なのですね。
意識的に生活することの大切さは、多くの生徒が気づいていませんので、理解できるように話してやると効果があると思います。

ここまで来て文字数が多くなってしまったのと私の時間的な都合で、今回はここまでにしたいと思います。次回は続けて、またまとめもしたいと思います。見ていただけると幸いです。よろしかったら、いいね を押していただけると励みになります。コメントもお願いします。では、また




















新入生へのガイダンス

2024-06-13 10:45:35 | 学校での活動について
近々に7月の活動についてアップする予定ですとしていましたが、7月にはまだ間がありますので、別の内容をアップしたいと思います。

先日、高校への新入学生で、初めてのテストを経験した生徒たちに以下のようなお話をする機会がありましたので、その内容をアップしてみたいと思います。高校生、中学生でも生徒にお話をするときに参照できる部分があるのではないかと思いますので、よろしかったら参照していただいてご活用ください。内容は以下のとおりです。

入学後初めてのテストでしたが結果はいかがだったでしょうか。良い結果で自信と安心を得た人も多いでしょう。また、それなりの成果で、一応の安心を得た人も多くいることと思います。さらに、思うような結果を得ることができなくて、先のことが心配になったり、不安になったりしている人もいるかもしれません。結構レベルの高い本校に入学したことを後悔している人もいるかもしれませんね。

結果がどうであっても、精神的には、落ち着いて受け止めましょう。良くても慢心しないようにします。慢心が強いと自信過剰になり、学習しないようになって、すぐに成績が降下します。
悪かった時も必要以上に落胆しないようにしましょう。とりあえずは冷静に落ち着いて状態を見ましょう。
そうです。落ち着いていること、安定していることがとても大切です。
心を落ち着けて情緒の安定の中で、よく考えてみることが必要です。どうしてこうなったか、(原因)、どうすればよいと思われるか(対応策)を考えてみましょう。
これを意識的にきちんとやることが必要です。今回は最初ですから、ここできちんと考えて行動につなげていけば、十分に挽回することができます。
落ち着いて冷静にきちんと意識的に考えることですね。この意識的にというのが大切です。

これからは、何でも自分で意識的に考えて行動する時期になってきたのですからね。
意識して生活すると、いろいろなことがわかってきます。そして対応がしやすくなります。
この継続を行うと、「自己肯定感」がだんだんに高まってきます。自己肯定感は自分に対する自信の元ですね。自分はやれる、やっていける、価値のある人間だ、存在することが必要な人間だと思えることが自己肯定感ですね。
自己肯定感を少しずつでも育てましょうね。何にでも前向きに取り組んで、うまくいったこと、やれたことを増やしましょう。その積み重ねが自信につながりますよ。そして生活がしやすくなりますよ。

別の言い方ですが、毎日を意識的にチャレンジの生活を行って、その中で「自己統制力」をつけましょうね。自己統制力はセルフコントロールの力です。セルフコントロールの力がつけば、自分でスケジュールを立てて、自分の力でそれを実行していけるのですから、これは「鬼に金棒」ですね。思うような生活ができるようなことになります。とはいえ、落ち込むこともあるのが通常ですから、必要以上にはこだわらないことも大切ですね。すこしずつでいいと思います。

話を別のことに向けますね。
皆さんは一生の中では、いわゆる「青年期」の年代ですね。特に高校生の年代から二十歳前までは青年期の中期で、青年としての特性が一番出やすいときです。
その特性は、文豪のゲーテの言葉を借りれば、「疾風怒濤」の時代ですね。嵐と大波の時代です。すごくどこまでも伸びることができますが、その代わりに落ち込むことも多いです。変化の多い時期ということですね。
この時期をうまく乗り越えて大人になっていきます。

青年期には、青年として乗り越えなけらばならない課題、いわゆる「発達課題」が次々に現れます。課題の出現とその克服が基本的な状態なのです。でも大丈夫ですよ。皆さんには有り余るほどの体力と、どこまでも伸びることができる知的能力が備わっています。これらを上手に活用していけば課題も乗り越えられます。
これらのことを頭において意識的に生活していくことが必要なのですね。覚えておきましょうね。

ここまで記してきて、このまま続けるとすごく長い文になってしまうと思われますので、見ていただく負担もあると思いますので、今回はここまでにしておきたいと思います。また続けますのでよろしくお願いします。コメント感想等もいただければ嬉しく思います。では、また








1学期の活動 続きの4

2024-06-08 14:01:31 | 学校での活動について
 4月、5月の活動について触れてきましたが、いよいよ6月、今月の活動について触れてみたいと思います。
6月は、生徒にとっては、何かと微妙な部分もある時期かと思われます。個々の生徒によって適応状態の違いが表れやすくなりますし、不登校関係では、登校しぶりの状態から本格的な不登校に移りやすい時期でもあります。専門的な相談機関でも、一年で1から2位の状態で相談の申し込みが多くなる時期です。
学校では、このことに対する指導や支援も必要になりやすいときですので、いろいろな点に目を向けながら、以下に示したような部分を意識して活動を行っていくのが良いと思われます。

各学年ごとに記してみます。

1年生
 中・高校で、新入学や進級から一定の時間が経ちました。定期テストも経験しましたので、その結果も出て、いろいろな思いを持つ場合があると思われます。一定の成果を得て安心している場合や、思わぬ結果になって心配や不安、挫折感まで感じている生徒もあるかもしれません。適応の差が出やすいので、教員の方から積極的に声かけをして、心の内面を確認することが必要です。
これまでの中で、できたことやできていることを認めてやることで肯定感を持てるようにします。プラスイメージを持てることが自信につながります。不登校も出やすいので、学級内の人間関係を確認して、孤立や孤独の生徒がいないかどうか確認します。人間関係づくりを、再びあるいはさらに行うために、SGE(構成的グループエンカウンター)をできる範囲でも加えてやってみるとか、友だち関係を進めるために、SSTを行うとか、学年を対象にしてワイド相談を行ってみるとかの工夫が必要かと思われます。生徒を学校・学級の生活に乗せるという考え方で可能なことを着実に行うことが大切と考えられます。
※SGEは、ワークやエクササイズと呼ばれる集団活動を行うことによって、心理的な交流を行わせ、学級内等での相互の人間関係の構築や改善を行おうとする活動です。実践例もたくさんありますので、検索してみてください。このブログでも機会があれば実施法等について説明してみたいと思っています。
※SSTは、ソーシャルスキルトレーニングの略で、生活上に必要な技術を、練習によって身につけて生活への適応状態の改善を図ろうとする、心理的な活動の一つです。例も多いので検索してみてください。またSGE同様に、ここでも取り上げてみたいと思っています。
※ワイド相談 相談と言うと、個別な例を想像すると思われますが、年齢の近い生徒たちの持ちがちな悩みや不安は似ているので、そのような点について、集団を対象として相談活動を行おうとするもので、文献はすでに絶版となり資料がないのですが、実践例はあると思いますので検索してみてください。投稿主も中学・高校でたくさん実施してその有効性については確信しています。後に触れる機会を見つけて詳述してみたいと思います。

2年生
 中学校でも高校でも、本格的な学校生活の時期になります。さらに高いレベルの人間関係も求められるようになります。自己表現力をさらに高めることや、他者の表現をきちんと聴く能力の向上が課題になってきます。自己を適切に表現することと、他者との表現をきちんと冷静に聴きとって、協調的な関係をつくることを生徒に自覚させる活動を行います。集団の一員である自分を理解できるように支援します。
他の学年とも同じですが、日常の活動を認め自己有用感、自己効力感を育てます。教員は、必要と考えた場合には、時には生徒ときちんと対峙して自己開示を行い、生徒に深く考えさせる機会を与えることも行います。

3年生
 3年生の1学期は、将来の展望が持てていない生徒にとってはとても悩ましい時期ですので、特に、学習習慣が確立できているか、各生徒の状況を確認する活動を行います。アンケートや面接が必要になると思います。不十分と思われる生徒には個別での指導も必要になると思われます。学習は、それぞれの生徒の人生目標にまでつなが面を持っています。短・中・長期の目標まで持てている生徒は少ないと思いますので、それぞれの生徒の実態に応じて、短期あるいは中期程度の目標まで持てるように支援して明確化を図ります。
但し、これは継続的に行う活動ですので、あまりにこだわることなく、学習そのものについて、生活リズムの整え方、整える必要性の理解、時間やスケジュールの設定と具体的な行動の仕方、学習したその内容や時間の記録と評価、意欲が保てない時の対応法、集中できない時の方策等、少し細かな点まで具体的に支援する必要があると思われます。そして、できなかったことではなく、わずかなことでもできたことに着目するように伝え、継続的に取り組むことができるように支援します。
ワイド相談等で、生徒の焦りや不安を軽減すするための方策を考え実践します。いつも同じことではありますが、常に生徒の身近にいるようにして、大きすぎる不安を抱え込まないように支援します。地道で着実な活動が基本と思われます。







一学期の活動 続きの3

2024-06-07 08:44:49 | 学校の活動
続きで、5月の活動について記します。
各学年ごとに表記します。

1年生
 前月に続いて適応指導を継続します。生徒の落ち着き状況を全体的に確認します。特に孤立傾向の生徒に着目して観察を続けます。
 チャンス相談を進めます。ふだんの生徒との交流時に、さりげなく声かけをすることを多くしてします。生徒の表現できる場面が多くなれば、心情等の表現も多くなります。そのことで教員の生徒理解も進むことが期待できます。生徒指導でよく言われることは、生徒指導は「生徒理解に始まり、生徒理解に終わる」と言うことです。対象への適切な理解が進まないと適切な指導はできないと思います。
チャンス相談は、何気ないかかわりのことです。掃除のときでも、廊下でのすれ違いの時でも、その他、何かの時に声をかけて表現を促します。表現の中に生徒の実態があります。微妙な+・-の変化を感じ取ることがとても大切と思われます。また、微妙な変化を感じ取れる感受性が教員にとっては一つの武器でとても大切な技術と思います。
またチャンス相談は、生徒の誰かから存在を認めてほしいという承認欲求を満たす行為でもあります。承認欲求が満たされると生徒は安定します。
生徒の特性把握のために、観察も継続的に行います。学習状況、対人関係、自己表現の仕方の特徴、共感性や反対に攻撃性、よいてん、伸ばせると思う点、等、各生徒のイメージを明確化します。特にプラスのリソース(資源・よい点)の発見に努めます。

2年生
 新学年に適応で来たか、各生徒の状態を確認します。
生徒の活動として、できれば、自己の学校生活の充実度を、スケール(尺度)で表す作業をさせてみる等の活動を行います。
自己指導能力、自己統制力(セルフコントロールする力)の向上が課題であることを伝えます。部活と学習活動の両立について考える機会を与えます。また、その方法を少し呼び水的に伝えるのもよいと思います。生徒の特性把握の活動は継続的に行いますが、よさや伸ばす点を伝える活動も日常の中で程よく行い、自己肯定感を育てるようにします。

3年生
 高校の場合には、部活からの切り替えや生活リズムの確立を援助するようにします。進路が決まっていない、決めかねている生徒に必要に応じて個別指導を行います。高校3年生の一学期は、進路に悩みを持つ生徒が多く出やすい時期です。自分の特性や興味関心等が自分でも把握できずに、将来について決めかねる状態になりやすいです。これが続くと学習にも影響が出ますので、個別指導が必要です。できれば短時間でも面接ができるとよいと思います。3年生とってこの時期は一つのポイントです。
全体に対して、進路指導をさらに行うことも必要になるかもしれません。進路指導の各領域の内容を必要に応じて再指導を行います。
※進路指導には6つの内容・領域があります。詳しくは検索していただけると幸いです。
生徒自身が自分の特性を確認できるよう、学年や学級でTST等を実施し、自己の特性理解を促します。
※TSTは自己理解テストともいえるもので、内容や実施法の例もたくさんありますので検索してみてください。
 中学校の場合も、上記の文を参照していただいたりして、モーチベーションの維持・向上を促します。

今回はここまでにします。すでに6月になっていますがここまで投稿させていただいた中で、今からでも参考になる部分があれば追いかけ的に行っていただけるのもよいかと思います。次回は6月の活動について触れてみます。


一学期の活動 続きの2

2024-06-06 13:30:05 | 学校の活動
今日2度目ですが、少し追加をしてみたいと思います。

今は6月ですが、少し遡りですが、4月の活動について、概略を記したいと思います。
1年間を見通した活動の実践について触れます。投稿主の影響で、カウンセリングや教育相談の視点での活動が中心になってしまいますが、他の視点からでも十分に役立つかとも思っています。趣旨を読み取っていただいて工夫をしていただきながら使っていただけますと使えるかと思います。

また、内容は高校でのことが多くなっていますが、中学校でも、あるいは小学校でもその趣旨を使っていただければありがたいです。また、教育相談の用語やカウンセリングの用語等につきましては可能な限りですが注釈を記したいと思います。不明な部分等はコメント等でお知らせいただいたり、ネットでの検索等をお願いします。ご質問にも可能な限り答えさせていただきます。
それでは、4月の活動について学年ごとに分けて記してみます。

1年生(中学・高校中心)
 適応指導として人間関係づくりを最優先に行う。声かけを多く行ったり、可能であれば短時間でも早期に面接が行われると、いろいろな面で役立つと思われます。人間関係や信頼関係をつくり、生徒の情緒の安定にも役立つと考えられます。
 教育相談の一つの技術である、構成的グループエンカウンターのミニエクササイズ(SGEと略記)を行ったり、SCT(文章完成法テスト)などやり易いものができれば役立ちます。
自分の成長の過程である「自分史」を書いてもらうことも、生徒理解に役立ちますのでよいかと思います。
一年生の生徒に「これからの生活で心配なこと・不安なこと」などを書かせて、それに上級生からアドバイスの活動を行うと、生徒の状態が安定します。各学校の特性と実態に応じて行うとよいと思います。
また、教員も生徒の記述したものを見ると、心情や実態がわかりますので、生徒理解が進みやすいと思われます。

※構成的グループエンカウンターについては、文献がたくさん出ていて、実践事例も多く紹介されていますので検索してみてください、
※SCTは文章完成法テストという心理検査の一種です。説明資料や文献もありますので検索してみてください。

2年生
 進級に伴い新しい学級になることが多いと思われます。人間関係をつくる点は1年生と同じです。1年間学校で過ごしていて事情は分かっていると思いますので、新しい学級に早く慣れるようにすることを目指します。
教員は、学級運営の基本方針や担任の思いを明確に伝えることが大切と思います。共に作り上げる感覚を持てるようにして、組織作りを進めます。年間の予定や進行についての説明をきちんと行い、生徒が目標を具体的に持てるように指導や支援を行います。新しいスタートであるという気持ちを持てるとよいと思われます。
1年生と同様に、SGEのすぐにできる小さいエクササイズ(活動)等を行うと馴染むと思います。面接も有効性があると思われます。

3年生
 2年生と同様ですが、学級の組織作りをきちんと行います。面接も可能であれば実施します。生徒間の人間関係づくりで、情緒の安定を図りながら、相互に助け合い、励ましあう学級の雰囲気を作ります。
年間のスケジュールの紹介と確認を行い、一年間の中での短期、中期、長期の目標、特に学習目標を明確化します。自己の進路目標をなるべく早期に明確にするように促すとともに、必要に応じて、個別支援も含めて着実に行います。

4月は出会いの季節ですので、生徒間、生徒と教員の間でよい出会いができるように心がけて活動することが大切と思われます。