児童生徒 学級 学年 学校の取り扱い説明書

教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

10月の活動 続き

2024-10-07 10:09:09 | 学校での活動について
10月の活動について、前回不十分な部分がありましたので、継続したいと思います。

2年生の活動について補充します。

2年
 中学でも高校でも、学校生活の後半を意識させ、毎日の日常的な生活の充実について考えさせる。この時期になると、これまでと同様に順調に伸び続けることができる生徒と、何となく停滞を示す生徒、明らかに停滞から低下の方向に進みかねない生徒とわかれてくることがある。順調に伸びていける生徒は、心身が安定していて、悩みや不安が少なく、自己の持っている力を十分に活用できる生徒である。
目標についても、ある程度明確に意識できている場合が多いのが特徴である。これらの生徒が多くなれば、学級の良い雰囲気も保たれやすくなる。目標のさらなる具体化も支援のポイントである。例えば受験の場合には、受験先の検討、受験先の学校情報のきちんとした収集などを行うことが必要であることを考えさせ、その対策にも触れて考えることができるようにすることが大切と考えられる。進路指導の考え方を活用して支援を行うことが大切である。

注意するのは、成績が伸びている生徒の中には、成績だけにこだわっている生徒も存在することである。これらの生徒は他の活動が不十分になることもあるので、結果的に総合的な成長は遅れかねない危険もある。3年生になって伸び悩むかもしれない可能性をはらんでいるので、各種の経験、例えば学校での行事等にも意識を持って取り組むように考えさせ支援することが必要である。

 日常生活を見て、一応学校での生活に適応できている生徒もいる。この層の生徒が一番多いのが現実である。これらの生徒は心身の状態においても、学習状況においても、その他の部分においても普通的であり、その意味では問題・課題のない生徒である。
 一方で、問題なく目立たないので、そのままの状態で進んでしまう傾向がある。支援者のポイントはこれらの生徒にどのような働きかけや支援を具体的にするかである。
 以前から他の部分で触れていることがあるように、対象の生徒や人の人的成長、能力の伸張を促すのは、支援者の相手へのかかわり方や人間関係の在り方である。
 人間関係の質と内容が成長を促すポイントである。2年のこれらの生徒に関しては、いかにして、先への関心を強めるかであると思われる。現在の生き方はある程度できているので、将来に目を向けての生き方をどの程度持たせることができるかがポイントであると考えられる。
 共に歩むという言葉があり、別の記事で触れたが、人生のコーチになるという言葉がある。本人が何に着目して何をすること、目指していくことが大切であるかを、時と場を選んで共に考えることが大切である。この意味では、支援者が生徒の先を共に切り開いていこうとする明確な意識を持ってふだんの生活を送り具体的に動くことが大切であると考えられる。
 カウンセリングでのかかわり技法や言葉のやり取りでの適切な方法を意識していただく等で、相手の意識を先に向けた明確な活動にしていくように努めることが必要と考えられる。積極的、継続的にかかわりを持ちながら、相手の言葉を受け入れる応答をしながら、そこからどうするかを考えて意識化することが大切であることを伝えていくことが必要なことと考えられる。

 普通の生徒の中にも、停滞や低下に向かいそうな生徒もいる。これらの生徒は、何かはわからないけれど、心の中に何らかの課題を持っていることが多い。それは本人にも自覚しにくいことである場合が多い。何となくその気にならない、何となくやる気が起きない、やり始めても集中できないし続かない、等々である。
 人は、成長の過程で自分に取り込んだことを使いながら成長していくのがふつうである。その意味では、本人は自覚できないけれども、成長の過程で、本人にとってはありがたくない刺激や経験を得たのかもしれない、特にそれが親からの場合では、毎日毎日少しずつ継続的に与えられるので、心に沁みついてしまうことが多くなりやすい。あるいは、本人が嫌と思っても、反論・反抗等がでいない状態で来た場合には、心の中に多くのよどみみたいなもの、澱(おり、沈殿物)等が蓄積されて、それが意欲化を阻害することも多いのが現実である。
 この場合は、その状態が著しい場合には、カウンセリングや教育相談を受けて、その存在を意識でき明確にして乗り越えられるようにすることが最も効果があると考えられるが、現状、そのような機会を生徒が得ることは難しいし、得られたとしても、成長の過程では明確には意識化できない場合が多いとも考えられる。
 このような場合は、その心的課題に直接向かうのではなく、その代わりに何か十分に気持ちを向かわせることができるもの、あるいは安定した落ち着いた人間関係を経験できて、気持ちを安定的に保てるようにすること等で、課題はありながらもそれほど気にすることもなく生活できるようにすることができると考えられる。
 支援者と生徒の間でも、生徒間の人間関係でも、よい人間関係を持てていることが強い停滞や低下を予防し良い方に向かうことができる一番大切なポイントであると考えられる。この点から支援者の意識の持ち方とかかわり等の具体的な活動が大切であると考えられる。この部分が支援者が行うべきポイントである。

 著しい停滞や低下を今の状態で示している生徒等への対応については、今までに記してきたことを参照していただきながら、一人の支援者ではなく、組織内の連携を図って対応していくことが求められる。
 一人で行う場合は、個別指導が大切と思いますが、やはり集団での対応が必要で楽かと思われます。停滞状態の生徒がクラスの中に生じてしまうのが現実なので、これらのタイプへの対応がある程度できるようになっておくことが支援者の必須事項と思われます。
 学級の中には、どうしても障害的な要素を持っているように思われる生徒がいます。その障害も各種多様ですが、やはり障害の種類や基本的対応のしかたにについて知っておきできるようにしておくことが現在の学校では大切なことと思われます。 
 対応は、校内、校外等必要な機関との連携も大切になると思われます。


3年
 推薦入試等への手続きを確実に行わせ、面接技術を学ばせる。入試の現実が近くなって、学習に集中できない生徒もいるので、個別指導を強化したり、学年全体でSGE等を行い気持ちを支える活動を行う。自律訓練法
を教えたり、グループ相談の実施も効果的である。


3年への対応につきましては、次回にさせていただきたいと思います。1年、2年の部分も参照しながら活動を行っていただければと思います。
今回は、ここまでといたします。またよろしくお願いいたします。コメント等もよろしくお願いいたします。




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