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教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

アタッチメントについて

2018-05-06 16:09:20 | 教育相談

今回は表題のとおりとしてみました。

題は「アタッチメント」です。心理系の勉強をされた方はすでに承知のことと思いますが、改めて触れてみることにしました。
もしかすると、学校の先生や保護者の皆様に役立つかもしれません。よかったら読んでみてください。
最初に「アタッチメント」の意味ですが、テキスト等には、「愛着」と記されていることが多いと思います。よい言い方とは思いますが、少し意味が分かりにくいかなとも思っています。
私なりの言い方で、それが適切かはわかりませんが、意味として、「親密感のある触れ合い」、「安心・安全な関係」、「温かみの感じられる人間関係」とか、ちょっとしゃれて言えば、「出会いの関係」とか言ってもいいかと思います。とは言え「出会いの関係」では余計にわかりにくいでしょうか。
本当に自然に、素のままで、緊張感もそれほどなく、自分なりにいられる人間関係と言ってもいいかもしれません。
人間て、そんな関係をいつも求めていますよね。一生かもしれませんね。そんな気を使わなくても済む人間関係のある場所があったらうれしいですね。素敵ですね。
さてそれでですが、小さい子ども、特に赤ちゃんは、一義的には母親に、何かの事情でそれがかなわない場合には、父親でも、祖父母でも、それ以外の人でもいいのでしょう。
そんな対象の人がいないと、気も休まらず、不安定になり、飲食したものも十分には消化されず、栄養等の状態も悪くなってしまって、心身の成長が遅れるかもしれませんね。それほど重要な部分でしょうね。
さてさて、現在の子どもたちに、アタッチメントは十分に与えられているのでしょうか。どうでしょうかね。家庭でも学校でも、その他の人間関係においてもですが・・・。
全体的に俯瞰してみれば、与えられている子どもの方が、小学生でも中学生でも、それ以上でも、多いのでしょうが、その度合いは少なくなっている場合が多いようにも思われますね。
というか、社会全体が荒っぽくなってきていて、そのような部分に関心や目が行かない、気に留めない、あるいは気に留めるゆとりがなくなってきている、場合によると、そのような部分は初めから意に介さない、ドライな乾いたようになっているようにも思われます。
一部の子どもたちは、生まれた時からアタッチメントの対象になる人がいない、物理的には存在しても心理的にには存在しない、そんな悲惨な状況に置かれている子どもが多くなっているように思われます。
子どもばかりではなく、大人も高齢者も、そのような関係が持ちにくくなってきているように思われます。
このような状態では、どの世代でも心理的な問題・課題を持つ人が多くなってしまって、心理的に満たされにくいために育ちが遅れたり不十分になったりしてしまう子どもや人が多くなってしまって、その影響からくる各種の現象が事件や事故、事例を頻出させることになるかもしれませんね。
もうそうなりつつあるかもしれません。どうしたらよいでしょうかね。・・・
今回はここまでにしたいと思いますが、また時を改めて、学校でも、家庭でも、どう考えてどうしたらよいだろうか、考えてみたいと思います。よろしくお願いします。