児童生徒 学級 学年 学校の取り扱い説明書

教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

10月の活動 3

2024-10-08 08:11:35 | 教育相談
前々回、前回に引き続いて3年生の部分を記してみます。
1、2年の活動についてはすでに記しました。

3年生の活動
 中学でも高校でも、この時期になると受験に向けての活動が本格化します。中学では進学先選びが中心になるでしょうし、高校では推薦入試等の具体的な活動が始まるでしょう。
 中学でも高校選びとともに、それぞれの高校に適した面接技術等を学ばせることが必要です。これは当然です。面接時に大切なことは、姿勢と態度だと思っています。またはっきりとした言葉の使い方も重要です。見る面接官から見たらどのように見えるかを想像できるようになるよう、習熟することが大切です。明朗、快活、はきはき、 これらが概ね必要なことと思われます。それに一つ加えるとすれば、生徒本人が自分の良さを自覚できていること、自分の生かせる部分、アピールポイントをはっきりと持っていることが強みになるかと思われます。
 高校では、推薦入試等も始まっているでしょうが、改めて、面接技術や自己表現スキルの大切さが指摘されるでしょう。姿勢や態度は中学と同じだと思いますが、それに加えて、高校生では、将来への明確なビジョンが持てているか、先のことをきちんとイメージできているかが求められるでしょう。
 10年後の自分のこと等まで意識できているかが大切です。そして、それに向かって自主的・積極的・意欲的に向かおうとする意識を持てているかが問われることになるでしょう。これらは外せないポイントだと思っています。

 面接の練習では、二人程度の教職員と生徒一人で行うことが多いと思いますが、その時、その場の目立たない所に他の生徒も立ち会わせて見聞きできるようにしておくとすごく相互に役立つようです。やってみる価値はあります。プライバシーの尊重は事前に言っておきます。

 今まで学習が思うように勧められなかった生徒、今現在実際に進んでいない生徒は焦りや不安な気持ちになることがあります。学習に集中できない場合等は、個別指導が必要です。声掛けや短時間でも面接を行う等が必要です。いつも着させてもらう「情緒の安定」を図ることです。
 学級や学年全体で、SGE(構成的グループエンカウンター)等のグループ活動を行うと、生徒間の交流も図れて、孤立感や孤独感等が軽減されるかもしれません。試してみる価値はあると思います。行うことでのマイナス効果はないと思います。
 個や集団の状況を観察しながら、自律訓練法の実施法を教えたり(無理に行わせない)、グループでの相談を実施することも効果がある。可能であれば、スクールカウンセラーの援助・協力を得ることも考えてみたい。


 時期や状態に応じた柔軟な活動が必要と思いますし、それぞれの時期に生徒がどのような状態になりやすいかは、想像しておいて、その対策活動もあらかじめ考えておく必要があると思われます。
 支援者の考え方や具体的積極的な活動が、生徒の問題の予防や治療的活動につながると思います。そして開発的な活動も可能になると思われます。

 今回は、ここまでにさせていただきます。次回はまた生徒指導の活動について触れてみたいと思います。さらに、11月の活動も記してみたいと思っています。
 今後ともよろしくお願いいたします。できましたらコメント等もいただけると幸いです。




 推薦入試等への手続きを確実に行わせ、面接技術を学ばせる。入試の現実が近くなって、学習に集中できない生徒もいるので、個別指導を強化したり、学年全体でSGE等を行い気持ちを支える活動を行う。自律訓練法
を教えたり、グループ相談の実施も効果的である。