とかくに人の世は・・・

智に働いてみたり情に棹さしてみたりしながら
思いついたことや感じたことを徒然に記します 
  nob

タクシー接待問題の本質

2008年06月10日 | 世の中のこと
asahi.com(朝日新聞社):「タクシー接待」、厚労省は18人計340回 - 社会

この記事によると
「中央省庁の公務員が公費でタクシーを利用した際に運転手から金品を提供されていた問題で、公表が遅れていた厚生労働省は9日、職員18人が計約340回にわたりビールやつまみを受け取っていたことを明らかにした。・・・中略・・・厚労省はこの日通知を出して、公費でタクシーを利用する際は金品を受け取らないこと、運転手の携帯電話に連絡するなどして特定のタクシーを利用しないことを全職員に指示した」
ということです。
これまでの調査で14省庁の520人がタクシー接待を受けたことが判明しました。このような行為が慣習として常態化していたようです。タクシー運転手さんが客(公務員)にビールやおつまみをサービスしたり、金品を提供することもあんまりいいことではないでしょう。
厚生省が通知を出したように「公費でタクシーを利用する際は金品を受け取らないこと、運転手の携帯電話に連絡するなどして特定のタクシーを利用しないこと」は当然のことでしょうが、こんなことは特に通知して指示するまでもなく一人前の社会人なら一人ひとりが自覚するべきことです。

「木を見て森を見ず」ということがありますが、この問題の本質は接待タクシーが良いの悪いの、それが運送業法に触れるのどうのというところにあるのではなく、国家公務員が日常的に通勤のためにタクシーチケットを使用していたということです。

霞ヶ関官庁の職員さんは電車やバスの運行がなくなるまで残業してるんですね。ご苦労様です。われわれ納税者は(少なくとも私は)国家公務員さんにそんな深夜まで残業してまでの国民へのサービスを求めていないんですがね。公共交通機関が動いているあいだに帰宅されてはいかがでしょうか。そうすれば「タクシー接待」を受けなくてもすみます。国民からとやかく言われることもありません。

この問題を解決するには、国家公務員がタクシー運転手から接待を受けないことではなく通勤のために公費でタクシーを利用しないことです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿