とかくに人の世は・・・

智に働いてみたり情に棹さしてみたりしながら
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  nob

喪中につき・・・。

2009年12月14日 | つれづれ
毎年この時期、自分の存在をいかにアピールするかを競う派手なダイレクトメールなどの郵便物に交じってひっそりと届けられるのが喪中の知らせ。疎遠になっている人たちの周りであったそれぞれの別れを知ることとなり、いくつもの生活の生々しさを実感する年の瀬となる。

その「年賀欠礼」が、今年は異常に多い。今のところ届いたもので例年の3倍強の数である。
やはりご両親の訃報が一番多いが、最近届いた同級生本人が亡くなったというそのご家族からの訃報には驚かされ、しばらくの間は脱力感がとれなかった。彼とはもう20年くらい会っていないだろうか。毎年の年賀状のやりとりだけが、元気でやっているんだというお互いの確認事項のようになっていた。まさか一言の別れのことばもかけることなく逝ってしまうとは夢にも思っていないことだ。伝え聞くところによると心臓の不具合で入院したがその後退院し快復にむかっていたそうだ。しかし、それからまもなく脳の血管障害で再入院し、そして、そのまま帰らぬ人となったようである。

男性の平均寿命まであと30年近くも残っているのに早々と逝ってしまった彼。「生を受けたものはいつか死ぬもの」というような判った気持にはおよそなれそうもない今年の師走である。
なんともいえない複雑な心持ちでその「喪中につき・・・」の知らせを眺めている。

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