リサイタルから3カ月が過ぎていますが、続いて写真をアップ致します。
第4部2作品目は、ダリア組のお二人による「牛女」小川未明作品です。
牛女とは、牛のように大柄だったことから村人に呼ばれていた名前。
本当の名前はわかりません。
力仕事をして日銭をもらい、その日暮らしを続ける牛女ですが、幼い一人息子を育てる優しい母親でもありました。
親子の情愛、これを作品では「情合」と表現しています。
どうして「情愛」ではないのか、作者が「情合」で表そうとしたのは何だったのか。
「情合」は豊かさを生み出しました。
朗読では、しっかりした読みに寄り添う素朴なメロディが聴く人の心を揺さぶります。
当初4人で読むことになっていた作品でしたが、当日はお二人で一生懸命読んでくださいました。
哀しく切なく、しかし未来が力強く開く物語を読み切っていただき、会場が感動に包まれました。
ありがとうございました。