話す仕事に就いてからも、たくさんの先輩方に大事なことを教わり、
でも「下手な読みをうまくする具体的な方法を知りたい!」を解消することができずに何年も過ぎました。
日本語はだれでもしゃべれる。
聴きやすく意味を取りやすい「上手な読み」をするのは、そんなに難しいことではないはずだ、
私の「ダメなところ」はわかっている。
そこを改善する方法を知りたい!
朗読を教わるようになっても、「自分で考えましょう」とどの先生もおっしゃいました。
「あなたは○○と解釈していて、自分ではそう読んでいるつもりですよね。
でもそれは××という理由で、聴いてる人には▽▽と聞こえるんです。
あなたが○○と聴く人に解釈してほしいなら、体をこのように使いましょう。
その理由はこういうことです」
こんな風に教えてくれる先生に出会うことはありませんでした。
朗読の公式を知りたい!という気持ちはどんどん膨らんでいきます。
もちろん表現に正解はないけれど、現実に映像が立つ読みと、たたない読みがあります。
両者の違いは何か、上手になるにはそんなに高度な技術は必要ないんじゃないか、もっと単純な公式があるんじゃないか、
九九八十一、のような、役に立つ誰にでも覚えられるコツがあるんじゃないか、
知ってると知らないじゃ、大違いの簡単な技術を誰か教えてください!
とこんな風に、ここ2,3年特に強く感じていましたね。
お教室でも、こんなことを生徒様と一緒に学んできました。
その技術について、書き下ろしたのが、ステップアップコースの教材なんです。
つかみで上手に読める才能のない、私のような朗読者でも、
上手な人たちの読みを分析して、
なぜそう読むと聴き手は感動するのか、映像が立つのかを知ることで、
自分の思うような表現が可能になる、そんな講座を作りました。
「右脳的」な朗読を「左脳的」に学んでみたい方には、もしかしたら、お力になれるかもしれません。
【基礎コースで学ぶことの一例】
・地声
・拍の確実な取り方
・よくある表記の安全な処理方法 例:「~」と、言いました。
・眼、アタマ、口中のタイムラグ
・3D朗読の3大要素
・感情の読みとり方(あなたは読者の立場の感情で読んでいませんか?)
・強力な「間」は慎重に取り扱いましょう
・「 」ありセリフと、「 」なし台詞
・プロローグとエピローグが決まれば聴き手は安心します
・老若男女の登場
・4D朗読version
・作者との対話
・退屈な○○=自己承認欲求○○
・朗読会でのお作法
・作品選びと抜粋
・いざなう度量
・募母・恋愛・暴力・貧困・差別・病気というテーマに向き合う
*4月開講「朗読ステップアップコース」についてはこちらをご覧ください。