浦幌神社・乳神神社の宮司一筆  

神社や日本の伝統文化で培われてきた教えやヒーリング(癒し)をお伝えしております。浦幌神社・乳神神社宮司の一筆。

夏越(なごし)の大祓式 並びに 心身健康祈願祭

2009年06月30日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願 縁結びの神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

6月30日は、大祓式(おおはらいしき)が行われました。

大祓式は、6月30日と12月31日の年に2回ございます。

6月30日を「夏越(なごし)の祓い」、12月31日を「年越(としこし)の祓い」とも呼んでいます。

1年間の半年、年末の節目にお祓い(おはらい)をする儀式です。

神社でよく聞く、この「お祓い」とは、一体何んでしょうか?

「悪しきもの」を取り除く行為、儀式です。

「悪しきもの」とは?

知らず知らずに犯した罪(つみ)・穢(けがれ)のことをいいます。

目に見えない罪・穢を様にお祓いして頂き、清浄(正常)な心にかえるように祈願します。

(罪・穢れのお話は今度にします)


日本人は、古来より清浄を保つをことを大事にしてきました。

ところが、清浄(正常)を求めて暮らしても罪・穢は、この世から消え去ることはありません。

清浄(正常)を保つには、常に罪・穢を祓い続けなければならないのです。

その解りやすい例が、洗顔、手洗い、お風呂などがあります。

汚れ(悪しきもの)は、水に流してきれいにします。

しかし、時間が経つとまた汚れます。

また、水に流してきれいにします。

これの繰り返しです。

これは、外見の話ですが、心も同じことが言えます。

人は、生き詰まると清浄(正常)な道を歩みたいものだと考えます。(軌道修正)

そこで、神社で「お祓いを受けよう」と気が働いてお参りに来るのです。

軌道修正ができれば、清浄(正常)にもどります。

しかし、我が出たり、周りの人や大切な人への感謝を忘れるとまた生き詰まります。

これの繰り返しです。

ついつい失敗を繰り返してしまうのが人間ですよね。

未熟な私もその一人ですが・・・

しかし、

汚れは、洗えばきれいになります。

罪・穢は、お祓いし軌道修正すれば清浄に戻ります。

お祓いは、「繰り返し」「繰り返し」行うことで一層きれいな心が生まれるのです。

年に2回行われる大祓式は、ふと立ち止って、半年、1年を振り返りながら軌道修正する大事な年中行事といえます。

浦幌神社でも本日、夏越の大祓式がおこなわれました。

大祓詞を宣り、人形、切麻という祓具で罪・穢をお祓致しました。

 その後、神前に進み氏子崇敬者の健康を祈願致しました。

残り半年間「無事」過せますようにお祈り申し上げます。

 

「無事」がなりよりです。

 

宮司一筆

 

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