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浦幌神社・乳神神社の宮司一筆  

神社や日本の伝統文化で培われてきた教えやヒーリング(癒し)をお伝えしております。浦幌神社・乳神神社宮司の一筆。

珍客

2009年06月06日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願の神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

5月5日は、月参りがございまして夕方に帰社しました。

雨が降った後は、土がやわらかいので、境内の草とりをしました。

今時期は、仕事のあいまを見ては、雑草抜きです。

作業をしてますと カサカサ カサカサ と何かの気配!

前に社務所裏にきた キツネ

 

なんと、猫でした。最近神社によく遊びにくるのです。

どこかで買われているのでしょうか?あまり警戒しません。

猫好きの皆様のために、写真をとりました。

丸っこい猫です。名前つけましょうかね~。

なにがいいでしょうかね?

 

あっ 猫をかまっている場合じゃない! 草とり 草とり  

宮司一筆

 

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願の浦幌神社・乳神神社 詳しくは→こちら

 


浦幌神社へようこそ

2009年06月04日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願の神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

浦幌神社・乳神神社のホームページ「浦幌神社へようこそ」

年中行事写真をアップしました。どうぞご覧ください。

春季社日祭の様子

春季祭典宵宮祭の様子

春季祭典本祭の様子

春季乳神神社祭の様子

 

子宝祈願 安産祈願のご希望方は、こちら

 

宮司一筆


稲作・お米の話 2

2009年06月04日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願の神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

稲作・お米に関するお話の続きです。

 

稔り

よく、「稔りの秋を迎えました。」といいますが、「稔り」という字も稲作と深く結びついております。

稔(トシ)」とは、稲が成熟をすることを意味します。

「稔」の字は、 「禾」 + 「念」 です。

「禾」は「イネ」「イネヘン」「のぎへん」、穀物一般の総称、イネを意味します。

「念」は、念願、望むことを意味します。

「稔」(トシ)は、「稲を念じる」「稲を念願する」「稲を望む」という意味になります。

そこには、稲の成熟を念願することが、稔りにつながるという信仰があります。

毎年、神社で行われている祈年祭(きねんさい)と新嘗祭(にいなめさい)というお祭があります。

先ず、春先に稲を主とした五穀の豊穰を祈って祈年祭を行います。

そして、稔りの秋に新穀をお供えし、様の恵みに感謝する新嘗祭が行われています。

〈祈年祭で祈る〉→〈収穫〉→〈新嘗祭で感謝〉

このサイクルを千何百年も続けてきたのが日本人なのです。

 


年・歳(トシ)について

年・歳(トシ)は、稲が成熟をすることを稔(トシ)」といったことに由来します。

稲作の収穫サイクルは1年であることから、1年の単位を稔(トシ)→年・歳(トシ)というようになったといわれております。

 

浦幌神社御米

浦幌神社・乳神神社の祈願祭では、様の霊力が籠もった「御米」を神前にお供えし、祈願後に授与しております。

 

北海道蘭越産の「おぼろづき」です。

天皇皇后両陛下が御来道された際に、ご指名をうけたお米の卸問屋の㈱旅家さんのお米です。

北海道米もおいしいですよ。各ご家庭でどうぞお召し上がりください。

お米を食べて身体の中から様のお力を頂き、元気に暮らして下さい。

 

 

最後に

「実るほど頭をたれる稲穂かな」という名言があります。

稲穂は実を沢山つければてつけるほど重くなり、垂れ下ることから、知識や経験が深まり人格が高まるほど、謙虚で慎ましくあるべきとする教えです。

歳を重ねても「ありがとう」の感謝の念を忘れず、頭を垂れる人でありたいものです。

宮司一筆

 

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稲作・お米の話 1

2009年06月03日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願の神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

日本人の生活に欠かせないのが米です。

我々は、主食であるお米を食べて元気を頂いております。

洋食がつづくと、無性にごはん(お米)を食べたくなりますよね。

家でごはん(お米)を食べてホッとする時があります。

 

諸説ありますが、稲作・お米に関することを少しご紹介します。


稲(イネ)の語源について

お米は、稲(イネ)からできています。

稲の語源は、命根(イノチネ) 生根(イキネ) 息根(イキネ)など意味から、稲(イネ)と呼ばれるようになったと言われております。

稲作は縄文時代後半ごろから存在していたとがわかっております。

危険をともなう狩猟から、稲作を取り入れることによって、安定した平和な暮らしを得ることが出来ました。

安定した暮らしを根っこのように支えてくれたのが、稲作であったことが伺えます。

 

米(コメ)の語源について

稲からできる種子が米となります。稲の結晶がお米です。

米(コメ)の語源は、米には様の霊力が籠め(コメ)られると信じられ、米(コメ)と呼ばれるようになったとも言われております。

神社で行われているほとんどの祭事が稲作と深く関係しております。

どの祭事でも米がお供えされます。

お米をジュースにしたお神酒もお供えされます。

お米を凝縮したお餅もお供えされます。

お米を大事にしてきたのが日本人です。

 

飯(メシ)の語源について

飯とは一般に食事全般をいいますが、特に米を炊いたもの、広い意味で穀物を炊いたものをさします。

めし。というと品が無く思われますが・・・

飯(メシ)の語源は、「召し(メシ)上がり物」から、飯(メシ)と呼ばれるようになったと言われております。

「召す」は、飲む、食う、着る、乗る、見る などの意をもつ敬語。

食べ物の敬称から、飯(メシ)という言葉が生まれたといわれます。

お米は、大変貴重でしたので、一般人がお米を食べられるのは、盆・正月・祭り・節供(せっく)などのハレの日に限られていました。

収穫された貴重なお米はまず前にお供えされ、様にお召し(メシ)あがり頂きます。

今でも神社では、初穂といって取れた稲穂を様にお供え致します。それをお金に変えたのが初穂料といいます。


つづく


宮司一筆

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水無月

2009年06月02日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願の神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

いよいよ6月です。北海道十勝は、運動会シーズンです。

上士幌町にいる姪も今年は運動会デビュー。楽しみです。(まだ4歳ですが・・・)

いきなり、身内ネタで失礼しました~。

 

さて、本題、6月は太陰暦で水無月(みなづき)といいます。

水無月とは、水、無、月と書きますので、水が無い月と思われがちですが、無「な」は、「の」という意味ですので「水の月」という意味があります。

太陰暦の6月は、田んぼに水を引く時期ですので、田んぼ一面が水に覆われます。

日本は稲作文化ですので、そういった光景がどこででも見られたのでしょう。

それで、水無月と呼ばれるようになったそうです。

稲作は、日本人の生活文化に大きな関わりがあり、神社神道とも深く結びついております。

例えば、神社や神棚に張る注連縄(しめなわ)。

注連縄(しめなわ)は、本来、稲ワラでつくられます。

稲ワラには邪気を祓う霊力があると信じられてきました。(実際に殺菌の効果もあります。)

注連縄(しめなわ)を張り巡らせることにより、俗世との境界をつくり、ここから先が聖域であることを示します。

 

浦幌神社の注連縄(しめなわ)

 

十勝は稲作農家が少ないため、浦幌神社では、中富良野の稲ワラを使い奉製しております。

 

次回は、稲作にまつわるお話を致します。

宮司一筆

 

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衣替え

2009年06月01日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願の神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

今日から6月です。

6月1日は、一般的には衣替えの日とされております。(地域によっては違います)

衣替えとは、季節に応じて服装を着替えたり、調度品を改めたりすることをいいます。

夏服・冬服を変更するといえば、解り易いでしょうか。

現在は、明治時代に、6月1日~9月30日を夏服、10月1日~5月31日を冬服と定められたことが定着し、6月1日と10月1日に衣替えが行わているようです。

(温暖な気候のところは、5月1日と11月1日に行われている)

この衣替えは、もともとは、平安時代の更衣(こうい)と呼ばれる宮中行事からはじまった習慣です。

当時は、4月1日~9月30日を夏装束、10月1日~3月30日冬装束としておりました。

鎌倉時代になると、衣服だけでなく、調度品も替えることも含めて衣替えと言うようになりました。

江戸時代になると、木綿が普及し、着物が多様化したことから、幕府は、4月1日、5月5日、9月1日、9月9日の年4回の衣替えを定めました。

この風習が民間にも浸透し、季節に応じた着物を着るようになったそうです。

着物に興味がある人は、聞いたことがあると思います。


4月1日~5月4日・・・・・・「袷(あわせ)」 裏地のついた着物

5月5日~8月30日・・・・・ 「帷子(かたびら)」麻布で仕立てた裏地のない着物

9月1日~9月8日・・・・・・「袷(あわせ)」 裏地のついた着物

9月9日~3月30・・・・・・「綿入れ(わたいれ)」表地と裏地の間に綿を入れた着物


季節に応じて、着物を変え、快適に過ごせるように考えられています。

私はあまり詳しくありませんが、そこには、季節感を大事にしてきた日本人の美的感覚も含まれているように思います。

祭事で装束をつけることがありますので、文様や織り方の美しさにとても感動します。

平安時代の感覚が、今でも美しいと思えることは、すごいことです。

例えば、今流行のものが、百年、千年たっても残っているでしょうか。

そう考えると、昔の人の感性は、とてつもなく優れていたのでしょう。

すばらしいデザイン 日本の誇れる文化です。

 

平安時代の装束を紹介した本がございます。

「素晴らしい装束の世界―いまに生きる千年のファッション 」

著者 八條 忠基

発行 ㈱誠文堂新光社

平安時代伝来の装束を写真や絵でわかり易く紹介しております。十二単ものってます

興味のある方→こちら


さらに平安時代の装束に興味のある方

平安時代の装束を取り合わせた シミュレーター →こちら

今月も心のゆとりと感性を大事に頑張ってまいります。

皆様も、健康に頑張りましょう。

今月もお付き合いお願い致します

宮司一筆

 

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