設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

厄介者

2005年09月07日 17時52分27秒 | 独り言
ペットブームが過熱する一方で血統書でない犬や猫
いわゆる「雑種」と呼ばれる犬猫達が捨てられているという。
そして大型犬の成犬も捨てられる数が多いらしい。

なんだか人間の尤も醜い部分が出ているようで
うんざりしてしまった。

このペット過熱ブームは 何も皆が自分以外の動物と
目線を同じにして共存していきたいという気持ちが
高まっている訳でもなく ペットを動物というより
自分が身に付けている「宝石」や「生活の質の表れ」
として 表現したいという人間特有のくだらぬ
打算の気持ちが高まってきているだけのような気がする。

だから大型犬を小さい頃は興味本位と自慢で飼い始めた
ものの きちんとした躾も出来ず持て余してしまえば
さっさと捨てるという行為になる。

犬や猫を飼いたいのではなく「血統書の何々」と
言いたい自分がいるから 雑種の子供が産まれてしまうと
平気で捨てるという行為にもなる。

結局 こういう事をしてしまう人達はペットを愛するよりも
何よりも自分を一番愛したいのである。

不幸なのは こんな人達に気まぐれに連れ回されている
ペット達であろう。

ペットの美容院から洋服屋から食べ物屋から保険から
果てはペットのお墓産業と ここ数年でペットを
取り巻く環境も変ってしまったけど 同じように
飼う側の人間達の気持ちも「ペット宝石化」となっている
ようだ。

勿論 こんな「自分が一番」的な人ばかりがペットを
飼ってはいないのかもしれないが 後を絶たないという
捨て猫&捨て犬現状の話を聞く度に この世で一番の
厄介者は人間だなあと感じる。
これほど自分の気持ちを誤魔化して それを平気でやってのける
生き物はいない事だろう。

捨てられたペット達は 文句も言わない。
きっと捨てられても また元の飼い主を見れば尻尾を振って
喜んで飛びつく事だろう。

そんな澄んだ瞳の彼らに このペット過熱ブームは
どう映っている事なのだろうか・・・・