設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

いつまでたっても・・・

2005年10月20日 09時28分29秒 | 独り言
もう学歴社会の世界は終わったとか 個性の時代だとか
とかくそう言われて 学校教育も「ゆとり」を
繰り返し 週休二日制に学校もなっている。
でも現実は塾通いの子供が増え 私立の学校は土曜授業も
存在している。
なんだかんだいっても企業に学閥も存在するし 親の
子供への大学志向への気持ちも高い。

「なんとなく大学くらいまで行って欲しい」
こんな気持ちの親達は一杯。
声を大にして言わないけど お受験戦争の過熱ぶりを
見れば それは一応親の立場としてヒシヒシと感じられる。

で、一応親としての我ら夫婦はどうじゃ?と思えば・・・・
進学するというのは当たり前だが費用もかかり 後何年後と
いう我が家のその時に それだけカバー出来る費用が
あれば 後は子供の勝手じゃないかと・・・・
大学に行って欲しい。高校卒でいいだの 親が決める事でもなく
結局「何をやりたいか」という結果に大学というものが
ついてくるならば その時カバー出来るのが可能なら
一応親としては応援するだろうという それだけかもしれない。

今 小学生のポヤーっとした生活を送っている息子どもを
見る度
「早く自分の何か好きな事 やりたい事を見いだしてくれ~」
なんて思ってしまう。
こんな高度な課題を彼らに突き詰めたところで じゃあ
自分の小学生時代はどうだったか?なんて聞かれると
息子どもよりポヤーっとしていたので何とも言えない。
高校生位になって「将来 何をしたいのか」というのが
明確になってきていたら もうその子供はなんと
幸せ者だろうか。それほど「何したいか!」と
突き詰められても 即答出来る人は少ないと思う。
それが普通なんじゃないかとも思う。

大学に行っても目的もなく なんとなく終わったという
4年なら とことん働くというのも一つの道でもあるし
何かを見いだす為だけに大学へ行くというのも
一つの道でもあるような気がする。

どれが正しくて間違っているなんて無いけれど
自分は親の欲目でもなく 世間体でもなく
何も目的がやってこないのなら ただ大学4年を過ごすのも
結構賛成派だ。

こんな考えは間違っているかもしれないが 長き長き人生の
中のたったの4年。でもその4年というある意味自由で
勉強に打ち込める時間なんてとれやしない。
勉強だけではなく 色々な経験と様々な人に出会える
4年でもあり 自分を振り返れる4年でもある。

自分を振り返れば 授業をさぼり友と日が暮れるまで
なんだかんだと当時の悩み話を語り尽くした あの
夕日が懐かしい。
学生は勉強しろと怒られそうだが 気がつけば夕日に
なっていたあの日も 今思えば無意味でもない。
胸を張れるような事をした訳でもなく 外から見れば
ダラダラと無意味に過ごしている学生生活も 送っている
人しか味わえない「何か」もある。

なんだか自分はその説明のつかない「何か」を
息子どもにも味わってほしいのかもしれない。

でもやっぱり一番の欲は
「これがしたい!これが楽しい!」
こんな事をはっきり言い切れる一生の仕事を見いだして
ほしいと思う。

親というのは いつまでたっても自分の「欲」ばかりを
子供に押し付けている。
愚か者だなあ~~と毎度思うのである・・・・