フランス文学などと言われると、一体何を小難しいことを読まされるんだろうとおびえるが、
この本はだいたいにおいて読みやすかった。ただ正直に言って、ヤヤコシイことを
書いている部分は飛ばした。全体の10分の1はなかったと思うけど。
フランス文学の軽い人物伝に落ち着くから、怖がることはないですよ。
気軽に読める本。まあ全体のページ数は少々多めだけれど、ユゴー、バルザック、
モーパッサン、などをさくさくっと書いていて、まあ逸話集みたいな感じ。
この人のエッセイは2冊目――1冊目は「私の随想選 第一巻」なわけだが――
人柄の良さがにじみ出ているようで、読んでいてとても気持ちがいい。
戦前に青春時代をパリで送った。……こう聞くだけで、非常にぜいたくなものを感じる。
まあ昔がなんでもかんでも良かったわけではないはずなのだが、
もっと人の心に余裕があって、情報によって殺伐としてない、人の暮らしがあった
イメージがあるのよね。愉しい日々だっただろう。
インターネットは世界をほんとに近くした。それは功ではあるけれども
彼我の比較を容易にし、均質化を促進した気もするのよね。
知識はコミュニケーションの手段で、武器になりうるし、多様な文化を受け入れることは
素晴らしくはあるが、反面、異文化との接触の時に感じる新鮮な驚きが減った気がする。
まあこの言い方は陳腐か。実体験の新鮮さは程度が違う気がするし。
罪はむしろ「わかった気になってしまう」ことか。
随想選は全7巻あるのよねー。まあのんびり読んでいきます。
続けて読むと飽きるだろうから、ゆっくりめに。
次もフランス文学で、その次は日本文学について2冊分。
フランス漬けのこの人が、日本文学についてどういう風に語るのかが楽しみ。
この本はだいたいにおいて読みやすかった。ただ正直に言って、ヤヤコシイことを
書いている部分は飛ばした。全体の10分の1はなかったと思うけど。
フランス文学の軽い人物伝に落ち着くから、怖がることはないですよ。
気軽に読める本。まあ全体のページ数は少々多めだけれど、ユゴー、バルザック、
モーパッサン、などをさくさくっと書いていて、まあ逸話集みたいな感じ。
この人のエッセイは2冊目――1冊目は「私の随想選 第一巻」なわけだが――
人柄の良さがにじみ出ているようで、読んでいてとても気持ちがいい。
戦前に青春時代をパリで送った。……こう聞くだけで、非常にぜいたくなものを感じる。
まあ昔がなんでもかんでも良かったわけではないはずなのだが、
もっと人の心に余裕があって、情報によって殺伐としてない、人の暮らしがあった
イメージがあるのよね。愉しい日々だっただろう。
インターネットは世界をほんとに近くした。それは功ではあるけれども
彼我の比較を容易にし、均質化を促進した気もするのよね。
知識はコミュニケーションの手段で、武器になりうるし、多様な文化を受け入れることは
素晴らしくはあるが、反面、異文化との接触の時に感じる新鮮な驚きが減った気がする。
まあこの言い方は陳腐か。実体験の新鮮さは程度が違う気がするし。
罪はむしろ「わかった気になってしまう」ことか。
随想選は全7巻あるのよねー。まあのんびり読んでいきます。
続けて読むと飽きるだろうから、ゆっくりめに。
次もフランス文学で、その次は日本文学について2冊分。
フランス漬けのこの人が、日本文学についてどういう風に語るのかが楽しみ。
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