リンリン、草時計

現役リタイヤの暮らし=ガーデニングや本・映画・旅に保護犬.エトセトラ…我が子に伝える『マイ・ライフ』

強い女性と花の雑学、おまけに食欲をそそられて・・・井上ひさし『東慶寺花だより』

2015-06-13 | 本・映画
先月映画を観に行った『駆込み御女と駆出し男』の本編

井上ひさしさんの『東慶寺花だより』

や~っと読み終えた(^^;)



お江戸言葉やムズカシイ漢字で手を焼いたけど^^^

すっごく面白かった♪

境内に身に着けているものを投げ込めば、
駆け込みが成立する縁切り寺・東慶寺。

鎌倉の自然を舞台に

離婚を望む女たちそれぞれの事情

心温まる人情や、予想外の思惑が絡み、

時に、江戸時代の猥褻表現もクスッと笑える物語。。。


「花だより」というだけに、
各章の副題に付けられた花々のトリビヤも面白い♪

例えば
崖肌に群生する岩莨(イワタバコ)の葉は胃腸の病に。

境内の花槐(ハナエンジュ)は口内のただれを治し、乾燥したものを傷口に当てれば止血になる。

台峰の黄檗(オウバク=別名キハダ)の実は、痛みを押さえる漢方薬。

蛍袋(ホタルブクロ)の花にホタルを入れれば、
一つ一つが手燭になるというのも風流だ。


旅人に 雨降り花の 咲きにけり (一茶) 


あちこちに散りばめられた食べ物噺も、
思わず食欲がそそられる♪


鎌倉野菜で握られる野菜鮨だの


腰越のあじの干物だの
滑川で取れた鯊の焼き干しだの・・・

食いしん坊にはたまりませ~ん(><)

思わず冷蔵庫にあった湘南シラスで、
シラストースト、作っちゃいましたァ~(^^;)


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終わりに井上ひさしさんの講演内容が収録されている。

封建時代、夫から逃れるように駆込んでくる女たち。。。
一見弱々しく儚い、女性たちだけど・・・、

ところがどっこい!

江戸時代「女にすたりはない」
という言葉があったそうで、

「男は駄目だが、女性はどんなところへ行っても、必ず稼ぎ口があり・・・・」
「動じないし、辛抱強く、総じてよく働く」


だってさ(^^;)

「大宅壮一さんは(戦後強くなったのは女性と靴下)と言ったけど・・・」

「大昔から、ずーっと女性は強かった」

そう井上さんは結んでいる。。。

そっかぁ。。。。
じゃ、今日もちょこっと、稼ぎに行くか!(^^)v



「帰りにアタシたちのお肉買うの、忘れないでね~」  byリンリン&サララ

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