映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
映画「キンキー・ブーツ」
夕陽を見ながら家路に…むこうは宍道湖大橋
左は「プラダを着た悪魔」から借用した。女性のおしゃれがドラアグクイーンと共通であることの皮肉を感じてもらえばよいと思う。
2005 英 レンタル 監督 ジュリアン・シャロルド
出演 ジョエル・エドガートン キウェテル・イジョフォー
6年前の公開時は大阪の劇場で、今回DVDを見たが、未公開シーン3つを加えれば前回の55点を70点にしても良いかなと思った。
英国中部のノーサンプトンの老舗の高級紳士靴メーカーが、安価な靴に押されて工場閉鎖に追い込まれ、窮余の策で、女装芸人用の靴を作る。これは実話であり、ドキュメンタリー放映されたそうだ。この逸話は面白い。が、それを劇映画にするにはかなりの工夫がいると思う。
1.衰退した地方や産業の復興というテーマでは「フル・モンティ」「カレンダー・ガール」「ブラス!」があるし
2.ドラアグ・クイーン(女装芸人)というテーマでは「プリシラ」「3人のエンジェル」があるが
1と2を組み合わせたのは欲張りすぎか、うまくかみ合ってないようだ。
映画では一応、靴つくりに成功し、万歳!というところで終わる。しかし、未公開シーンには、その後の冷徹な現実が描かれる。私はこちらの方がずっと腑に落ちると思う。工場の末路にしても、父子の関係にしても、あいまいに紛らわせずに、ここをはっきりさせた方が映画としての味わいは深まる。とはいえ、今のままで好評なのだからこれは杞憂に過ぎないのだろうか。
以前見たドラアグ・クイーンの映画は
★1994豪の「プリシラ」は劇場で2回、レンタルで3回の計5回見ている。
①95-11-3(名画座ミラノ900円)
②96-5-22(バウスシアター1000円)
③97-5-24 ④ 98-1-10 ⑤02-10-24 レンタル
★1995米の「3人のエンジェル」はシカゴで夜9時から見た(95-9-3、入場料7ドル)。
のだが「プリシラ」は視覚的にも音楽的にも素晴らしく、彼らと世間との関係もリアルで、大のお気に入りの作品である。その目で見ると、どうしても点がからくなる。たとえば、この映画では(「3人のエンジェル」もそうだが)女装者を女性と錯覚するという笑いがたびたび出てくるが、それは笑える場所じゃないし、それほど鈍感な人間が今の世にまだいるだろうか?!
●私がこの映画に強烈な違和感を抱く事情
「プラダを着た悪魔」 6-12-8
「足」 8-12-11
この映画に対して私と似たような感じを抱いた方(Kenさん)のブログを紹介したい。
ここ6年近く休止しているが、見ることはできる。
ブログ名・・・「セルロイドの英雄」
記事の名・・・【映画】キンキー・ブーツ(06-09-10)
左は「プラダを着た悪魔」から借用した。女性のおしゃれがドラアグクイーンと共通であることの皮肉を感じてもらえばよいと思う。
2005 英 レンタル 監督 ジュリアン・シャロルド
出演 ジョエル・エドガートン キウェテル・イジョフォー
6年前の公開時は大阪の劇場で、今回DVDを見たが、未公開シーン3つを加えれば前回の55点を70点にしても良いかなと思った。
英国中部のノーサンプトンの老舗の高級紳士靴メーカーが、安価な靴に押されて工場閉鎖に追い込まれ、窮余の策で、女装芸人用の靴を作る。これは実話であり、ドキュメンタリー放映されたそうだ。この逸話は面白い。が、それを劇映画にするにはかなりの工夫がいると思う。
1.衰退した地方や産業の復興というテーマでは「フル・モンティ」「カレンダー・ガール」「ブラス!」があるし
2.ドラアグ・クイーン(女装芸人)というテーマでは「プリシラ」「3人のエンジェル」があるが
1と2を組み合わせたのは欲張りすぎか、うまくかみ合ってないようだ。
映画では一応、靴つくりに成功し、万歳!というところで終わる。しかし、未公開シーンには、その後の冷徹な現実が描かれる。私はこちらの方がずっと腑に落ちると思う。工場の末路にしても、父子の関係にしても、あいまいに紛らわせずに、ここをはっきりさせた方が映画としての味わいは深まる。とはいえ、今のままで好評なのだからこれは杞憂に過ぎないのだろうか。
以前見たドラアグ・クイーンの映画は
★1994豪の「プリシラ」は劇場で2回、レンタルで3回の計5回見ている。
①95-11-3(名画座ミラノ900円)
②96-5-22(バウスシアター1000円)
③97-5-24 ④ 98-1-10 ⑤02-10-24 レンタル
★1995米の「3人のエンジェル」はシカゴで夜9時から見た(95-9-3、入場料7ドル)。
のだが「プリシラ」は視覚的にも音楽的にも素晴らしく、彼らと世間との関係もリアルで、大のお気に入りの作品である。その目で見ると、どうしても点がからくなる。たとえば、この映画では(「3人のエンジェル」もそうだが)女装者を女性と錯覚するという笑いがたびたび出てくるが、それは笑える場所じゃないし、それほど鈍感な人間が今の世にまだいるだろうか?!
●私がこの映画に強烈な違和感を抱く事情
「プラダを着た悪魔」 6-12-8
「足」 8-12-11
この映画に対して私と似たような感じを抱いた方(Kenさん)のブログを紹介したい。
ここ6年近く休止しているが、見ることはできる。
ブログ名・・・「セルロイドの英雄」
記事の名・・・【映画】キンキー・ブーツ(06-09-10)
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