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〔本〕地上

「地上ー地に潜むもの」
島田清次郎(1899-1930)
初出 1919年
1990年 季節社
(図書館より)

映画化された「地上」(1957)はメロドラマとされている。

島田清次郎は物語の作者としても大したものだが、他の部分
を知らなければ、彼のみならず、私たちの損失である。
彼の「地上」と、同じ年に出た吉屋信子の「屋根裏の二処女」と
比べて見る時、表現の端々に似通ったものはあるが、あまりの違いに
驚くほか無い。
この本にあるのは、野心と気魄である。
発表当時、堺利彦、徳富蘇峰、生田長江、長谷川如是閑など
ありとあらゆる傾向の指導者に絶賛されベストセラーになった。

ロマン主義とリアリズム、若々しさと老成とが、互いに邪魔する
ことなく並び立っている。
→映画「地上」6-10-20
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