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「シンドラーのリスト」昔の日記から

1994年11月17日(木)93年 スピルバーグ/ベン・キングスレー 文芸座

これはちょっと見に行くのがおっくうで今日まで1年位控えてきた。

淀長が酷評していたこともあるし、その年のアカデミー賞をさらったのも気にくわぬ点であった。(註:アカデミー賞とは多数派に承認された証拠なので。シニア割引もまだないので封切は見ない習慣だった)

文芸座にまで落ちて(?)来たのだからもう良かろうと腰を上げた。

結果はやはり危惧の何割かは当っている。

また「さすがは手だれのスティーブン!」という箇所もある。それは、ゆとりを以てこのドイツ人実業家を描いているところだ。それ以前のユダヤ人によるナチの描き方はもっと切迫したものがあった。スピルバーグは同じ民族として自然に噴出する怒りからというより、人間というものへの興味から出発したように見える。当然だがナチ映画を見るときの爽快さは味わえず、ダワダワと土埃の立つ景色の中に長く立っていたような疲れを見終って覚えたのだった。

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49歳11ヶ月の私の感想だ。見る前からおっくうだったこと、ユダヤ人としての「自然な感情」が感じられないという不満。ナチの美も期待外れ。土埃の立つ風景は,「サウルの息子」(2015)の死体処理の場面につながったのか。

→「シンドラーのリスト」22-2-1

→「パタゴニアの野兎」22-2-19

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