映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
課題作文「帽子」
今から17年前に書いて、好感度が比較的に高かったもの。
文章教室課題「帽子」
2004年8月17日作
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私の生活に、帽子は必要不可欠な物である。季節、天気、家の内外を問わず、何かかぶっていないと、落ち着かないのである。
なぜ、こんな癖がついたのだろうか。初めは、誰でもやるように、夏の陽射しを避けるためにかぶった。冬生まれなので、ほかの季節の明るい光は苦手ということもあった。女の子なのに、弟より色が黒いので、せめてこれ以上日焼けしたくないという、けなげな心掛けのあらわれでもあった。
さらには、「夜目遠目傘の内」の効果を狙った節も見逃せない。ディートリッヒではないが、つば広の帽子を目深(まぶか)にかぶると、どんな顔立ちの女性でも、どこか神秘性を帯びてくるのでもあろうか、周囲の人々の反応が、いつもと違うように思える。あるいは、単なる自意識過剰だろうか。その一方で、困ったことには、帽子効果は犬には通用せず、怪しまれてワンワン吠えられるのが相場である。
こんなに好きな帽子だが、昔はあまりかぶったおぼえがない。中学、高校時代は、校則で禁止されてでもいたのか、大学時代は、仕送りの範囲内では手の出ない贅沢だったのか。それにパーマをかけセットした頭には、※帽子は似合わない。
だから、今、私が好きな帽子を、買ってかぶる生活ができるのは、長い年月を経て、やっと手に入れた、いろいろな意味での自由のあらわれである。そう思えば、形の崩れた安物の帽子すらも、こよなく貴い物に見えてくる。
8月17日作成、18日提出 9月1日返却
【八木先生評】
「好みの帽子は自由の象徴。あれこれ制約を受けずに楽しみたいものですね。犬の前ではとりましょう。
※→「素麺(そうめん)」8-6-19
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このあと、八木先生は「教室でかぶっても構いませんよ」と言われたので、ある日かぶっては見たものの、さすがに気が引けて一度きりで続かなかった。
一方松江では、室内でかぶっていて怒られたことがあった。
→「変なひと」13-9-8
★最近はカラスが問題
昨夏の朝6-7時ごろ、ウォーキング中、遊歩道の垣根にカラスがとまっていて私が通るとカアカアと鳴きだした。黒いつばはタカを連想させ、子育て中の彼(女)が警戒したのか。また最近では家の近くにある墓地公園に行くと一群のカラスが枝から飛び立ち鳴き騒ぐこともある。カラスは知能が高いと聞くが、帽子と猛禽の区別がつかないなんて案外だなあと思ったり、平和を乱して済まないと思ったりする。
→「トンビに昼飯」10-4-18
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