映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
【映画】歩いても歩いても
2007年 監督・脚本・原作 是枝裕和 出演 阿部寛 樹木希林 原田芳雄 YOU
県民会館にて鑑賞
是枝作品を見るのは「幻の光」以来12年ぶりになる。
「誰も知らない」「花よりもなほ」愛弟子・西川美和子の「ゆれる」も見ていない。
何となく、肌が合わないと感じたのだが、今回、それが確認された感じ。
ある夏の一日、法事の為に、三浦半島の高台にある両親の家に、
家族連れで帰って来た子供たち(娘と息子)のにぎやかな一日を描いたもの。
「どこにでもいるような家族」との触れ込みだが、かれらは非常に特殊だ。
父親(原田芳雄)は町医者にはあり得ないほど無愛想。
母親(樹木希林)はマメな世話女房のようで、本当はそうじゃない。
長女(YOU)に至っては町内で絶対見かけないタイプ。
私の頭にある家族像と正反対の雰囲気なので、かえって気になり、
敢行したのが是枝監督の身元調べ。
出身は東京都とあったが、是枝という姓は同級生や先生にもいたし、鹿児島市内には同名の商店が幾らでもある。検索したらやはり、鹿児島によくある姓となっている。おそらく是枝の父が薩摩の人では?母親も見かけからして薩摩おごじょ的。
この男と女が隔絶しているような家庭の雰囲気は、おそらく鹿児島の風土がもたらしているのだ。ぶっきらぼうな父親こそは、鹿児島男子の典型。、一日中台所に入り浸りの母親も、好一対をなす。(内はそうじゃないですよ、念のため)
自分の好物の玉蜀黍の天ぷらを登場させたりして、結局「自分の見たいものを映画にした」と言う監督のコメントそのままだ。素敵な商売だなあ、映画監督とは。
印象的だったのは、百日紅の花に伸びる、子供らの白く細い指のアップのシーン。画家を輩出した鹿児島の伝統は彼にも受け継がれているのか。
→「歩いても歩いても」② 18-12-15
→「空気人形」 10-6-19
→「奇跡」 11-9-14
→「エンディング・ノート」12-9-8
県民会館にて鑑賞
是枝作品を見るのは「幻の光」以来12年ぶりになる。
「誰も知らない」「花よりもなほ」愛弟子・西川美和子の「ゆれる」も見ていない。
何となく、肌が合わないと感じたのだが、今回、それが確認された感じ。
ある夏の一日、法事の為に、三浦半島の高台にある両親の家に、
家族連れで帰って来た子供たち(娘と息子)のにぎやかな一日を描いたもの。
「どこにでもいるような家族」との触れ込みだが、かれらは非常に特殊だ。
父親(原田芳雄)は町医者にはあり得ないほど無愛想。
母親(樹木希林)はマメな世話女房のようで、本当はそうじゃない。
長女(YOU)に至っては町内で絶対見かけないタイプ。
私の頭にある家族像と正反対の雰囲気なので、かえって気になり、
敢行したのが是枝監督の身元調べ。
出身は東京都とあったが、是枝という姓は同級生や先生にもいたし、鹿児島市内には同名の商店が幾らでもある。検索したらやはり、鹿児島によくある姓となっている。おそらく是枝の父が薩摩の人では?母親も見かけからして薩摩おごじょ的。
この男と女が隔絶しているような家庭の雰囲気は、おそらく鹿児島の風土がもたらしているのだ。ぶっきらぼうな父親こそは、鹿児島男子の典型。、一日中台所に入り浸りの母親も、好一対をなす。(内はそうじゃないですよ、念のため)
自分の好物の玉蜀黍の天ぷらを登場させたりして、結局「自分の見たいものを映画にした」と言う監督のコメントそのままだ。素敵な商売だなあ、映画監督とは。
印象的だったのは、百日紅の花に伸びる、子供らの白く細い指のアップのシーン。画家を輩出した鹿児島の伝統は彼にも受け継がれているのか。
→「歩いても歩いても」② 18-12-15
→「空気人形」 10-6-19
→「奇跡」 11-9-14
→「エンディング・ノート」12-9-8
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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ちょっと昔堅気で、今更の世の中に迎合できず、不器用に生きてる・・・。まさにそれでした。
映画監督の基本は、自分の作りたいもの、見せたいものを作り上げる!それが一番なんじゃないですかね。
それがうまいか下手かは、大きな問題ですが。
『ゆれる』は西川美和監督の、原作、脚本、監督のまったくブレのない作品だったと思います。
かれは何となく虫が好かない、鹿児島男だからだ、と納得したのですがね。山形のご両親もあの通りとなると?世代差かな?1962年生まれの40代ですよね。
もう一つ、親の職業が気になって。
私の父も町医者でしたが、80歳で死ぬ直前まで働いていました。あの父親72歳で引退して、次男は失業中、どうして暮しているの?「医者は恩給も退職金も無く、晩年の保障がない」と父はよく言ってました。あんなに診療室に未練があるなら、どうしてやめたのか、疑問でした。ただ、その3年後に死んでいますから、健康上の問題があったのかも・・・映画じゃなく、こんな話題になってしまいましたね。
私にはこの映画に出て来る家族はそう特殊だとも思えず、比較的どこにでもある家族なのではないかなと感じました。
「ゆれる」は是枝監督の愛弟子(?)西川美和監督の作品ですが、なかなかいい映画ですよ。
Biancaさんの感想を聞いてみたく思います。
やはり、どこにでもある家族と思いますか?
では私の家族の方が珍しいのかな?
しかし、これが日本の平均的な家族だとすると、ちと問題アリと言う感じですね。もっとも、家族のあり方を論じるのではなく、映画として楽しめればいいんですよね。私は、お嫁さんの疎外感や気の使い方、お父さんのはじき出され方を見るとつらくなりました。・ただ、孫達が百日紅の花を取ろうとしているシーンだ
けは純粋にいいなあと思いました。
西川美和さんの「ゆれる」いつかDVDででも見てみようと思います。若くて美人と言うだけで嫉妬して見る気がしなかったのですが。