ドーナツと騒音

十年前に「お茶と騒音」というタイトルであるドーナツ店での騒音について書いたが、昨日また同じような体験をした。今度は「イＯＯ｣という大型店の休憩コーナーでのこと。
15秒スポットとでもいうのか、短い宣伝文句を繰り返す女性の声がどこからともなく聞こえる。一度でわかる単純な文句を、投票日直前の連呼よろしく、わずかな間に数十回も続けて聞く羽目になった。選挙カーは走り去ってゆくからまだしもだが、その音源も、当方も動かないのだから無限に続く音に攻められ、拷問でも受けているようだった。見ると音源の下に「ミスター～～」の店がある。

10年前は、わたしの気のせいかと思って、紅茶ポットを置いて店を出たのだが、こうなるともはや錯覚ではなく、このドーナツチェーンが、意図的に迷惑な音を流しているとしか思えない。もっとも私以外の人はさほど苛立ってもいない様だったので、私が特別に過敏なのかもしれない。だとしても、過敏な人が１割か２割いるとしたら、全体では膨大な数になるだろう。ドーナツ自体はおいしくて時々利用しているから、残念である。騒々しい繰り返しではなく静かで心に染み入る広告を工夫してほしいものだ。

「お茶と騒音」8-10-1
「磯野波平のゆううつ」10-11-28
「音が聞こえる」11-3-11
「神経質」18-2-13