映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
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宮崎・鹿児島・大阪・東京・大阪・松江を経て横浜在住の77歳。映画・読書・散歩の日々 |
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映画「あなたを抱きしめる日まで」
2013 英米仏 98分 STICビルにて2月1日(アイリッシュ・フィルム・デー) 原題≪Philomena≫
監督 スティーブン・フリアーズ 出演 ジュディ・デンチ スティーブ・クーガン
養子に出された子供を50年後に探し求める母親の物語。
舞台はアイルランド、未婚で出産した女性は修道院に放り込まれて過酷な労働を強いられることが、つい最近、1996年まで続いていたのは「マグダレンの祈り」2002の通りである。
あれは悲惨で後味の悪い映画だった。しかし、これは、からっとした笑いと、正当な主張、そしてユーモアと知的な刺激のある映画。無神論者の記者とカトリックの信仰を持つ彼女とのアメリカ珍道中は楽しい。ゲイが登場するのもいかにも時代の要求に沿っている。
ヒロインが修道院や尼僧たちを一律に糾弾するでもなく、全体にバランスがとれていて気持ちが良い。
これぞスティーブン・フリアーズの持ち味か?
スティーブン・フリアーズ
→「クイーン」7-5-24
ジュディ・デンチ
→「あるスキャンダルの覚書」7-6-17
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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深刻な題材を笑いにのせて描いているところがすてきでしたね。
最後のフィロミナのことばに、心を揺さぶられました。
そうそう、この後「マグダレンの祈り」を見なくちゃと思いつつ
かなり手強そうなので躊躇していました。
それにしても1996年まで続いていたなんて...驚きですね。
コメント有難うございます。「マグダレン」は少し悪趣味にも感じました。あれは創作だからかも。こちらは実話なんですが、逆に愁嘆場がない。「自分ではこんな環境は与えられなかった」とか「赦します」と言うことで立場が逆転するんですね。その子が最後に帰ってきたことにも救いを感じます。その子の一生にとって、実母と暮すのと養子になるのとどちらが幸せだったろうと思うのです。冷たいかも知れませんが?