映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
日本伝統工芸展
島根県立美術館にて12月9日(水)ー25日(金)
1954年から続いている展覧会だが、この美術館では11年間に8回の開催。
陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形などの作品が260点並ぶ。伝統工芸という、ちょっと渋目のタイトルから想像するのとはまるで違う、絢爛豪華な作品を見ることが出来た。特に染織で着物の柄は多彩でモダンだし、国際色ある人形群にひきつけられた。陶器類は大きくて立派で、このことは現代人がかつての大名並みの豊かさを享受している証拠のように思える。
観客は多かった。着物やファッションに興味のある義母や、陶工のDNAを持つ夫の顔を思い浮べ、次の日強引に誘って見に行った。いつものように入口で車椅子を借りたが、途中から義母は立って歩き出し、着物を一枚ずつ見ていく。熱心さのあまりガラスにおでこがぶつかるので、夫が寄り添って見守る様子はなかなか美しく、ここを記録しておきたいと思ったが、「撮影禁止」の掲示がある。
最初の日のこと、ロビーでクリスマスの合唱をやっていて、それが響くかもしれないとの断り書きがあった。音楽なら別に迷惑にはならないと思うが、ギャラリートークが室内の静寂を乱していた。講師が十分に声量のある時は拡声器を使わない方がいいのではないか。
2階では、「枠(わく)」と言う写真展。なるほど写真は枠をいかに切り取るかが勝負である。アンリ・カルティエ・ブレッソンによるジャコメッティの像。1930年代のロトチェンコの少年先鋒隊と詩人マヤコフスキーの肖像、植田正治の新発見の写真など。また、1880年代の裸体の男女や少年が歩いたり走ったりする連続写真があったが、写真と言うものが生まれたばかりの時期にすでにこのような作品があることには非常に驚いた。期間は12月17日ー4月7日。
1954年から続いている展覧会だが、この美術館では11年間に8回の開催。
陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形などの作品が260点並ぶ。伝統工芸という、ちょっと渋目のタイトルから想像するのとはまるで違う、絢爛豪華な作品を見ることが出来た。特に染織で着物の柄は多彩でモダンだし、国際色ある人形群にひきつけられた。陶器類は大きくて立派で、このことは現代人がかつての大名並みの豊かさを享受している証拠のように思える。
観客は多かった。着物やファッションに興味のある義母や、陶工のDNAを持つ夫の顔を思い浮べ、次の日強引に誘って見に行った。いつものように入口で車椅子を借りたが、途中から義母は立って歩き出し、着物を一枚ずつ見ていく。熱心さのあまりガラスにおでこがぶつかるので、夫が寄り添って見守る様子はなかなか美しく、ここを記録しておきたいと思ったが、「撮影禁止」の掲示がある。
最初の日のこと、ロビーでクリスマスの合唱をやっていて、それが響くかもしれないとの断り書きがあった。音楽なら別に迷惑にはならないと思うが、ギャラリートークが室内の静寂を乱していた。講師が十分に声量のある時は拡声器を使わない方がいいのではないか。
2階では、「枠(わく)」と言う写真展。なるほど写真は枠をいかに切り取るかが勝負である。アンリ・カルティエ・ブレッソンによるジャコメッティの像。1930年代のロトチェンコの少年先鋒隊と詩人マヤコフスキーの肖像、植田正治の新発見の写真など。また、1880年代の裸体の男女や少年が歩いたり走ったりする連続写真があったが、写真と言うものが生まれたばかりの時期にすでにこのような作品があることには非常に驚いた。期間は12月17日ー4月7日。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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え!美術館で拡声器ですか?
私の行く個人美術館では館長自身が大声で声が館内に響き渡りとても邪魔になりましたね。
そうそう、美術館より、魚市場に相応しいようなどら声は困りますねぇ。視覚芸術に携わる人の中には、TPOをわきまえず、騒音を出す人がたまにいますよね。ずい分前ですが、上品な喫茶店で若い絵描き(♂)に普段と変わらぬ大声を出されて、早々に外に出たことがあります。