映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
映画「シャレード」
1963 米 ★午前十時の映画祭★松江SATY東宝にて
監督 スタンリー・ドーネン 出演 オードリー・ヘプバーン ケイリー・グラント ジェイムズ・コバーン ウォルター・マッソー ジョージ・ケネディ
これはヘプバーン大好きな人が見ると失望するかもしれない。もちろん、「お洒落、パリ、サスペンス」が謳い文句なので、彼女の外見は終始ジバンシーのファッションで決めているのだけれど、中心になるのは消えた大金の行方を追う男たち。彼女は順番に殺されてゆく彼らの間でパチンコの玉のように転々、右往左往するという、軽い使われようである。始まりからして、列車から転落した死体の血まみれの顔が登場するのだから、大体どんな映画かがわかるだろう。ヘプバーンの登場も、ネッカチーフにサングラスで表情をかくしており、離婚を決めたという冷ややかなセリフで始まる。こういう役なら誰か別の女優がやっても十分に間に合いそうだ。決して彼女の愛らしさや美しさ、賢さなどを引き出すような映画ではない。
48年ぶりに見たら、脇役が豪華だったのにおどろいた。当時19歳の私は、ヘプバーンとグラントのほかは誰一人知らなかったので。
●オードリー・ヘプバーンが出演する映画
→「噂の二人」 7-5-9
→「尼僧物語」 6-12-18
→「昼下りの情事」11-10-20
●関連する映画
→「抱擁のかけら」10-7-15
●ジェイムズ・コバーンの出る映画
→「荒野の七人」 12-5-19
※午前十時の映画祭で、次は「麗しのサブリナ」の予定。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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やはり御覧になっていますか。そして貴女もあまりお好きでない?これはどう見ても「男の映画」で、このような使方は彼女のようなスターに対して失礼な気さえしますよね。ヘプバーンがケーリー・グラントに迫るシーンがありますが、もともと彼女は年上の男が好きなようですね。「サブリナ」の記事をお楽しみに。