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ポニョ 3回目

毎朝、目を覚ますと開口一番※「あ~ぁ、なんでまだ死ねないかねぇ」
と言う義母と一日顔を付き合わせるのにうんざりした夫が、
  
※識者によると「お早う」の代りで、あまり気に病む必要はないらしい。

きょうの休日「崖の上のポニョ」を見に行こうと言い出した。

私はすでに2回見ているが、そのけぶりも見せず、同行する。
何て賢い妻、優しい嫁であろう、と言いたいが
そう思っているのは私だけだと言うことは、いずれわかる。

宮崎駿の常で、作りが複雑なので、ボンヤリ眺めている私には
3回くらいでちょうどいい。

この前3人で「インディー・ジョーンズの冒険」に行ったのは、ちと
誤りのようだったが、今回は彼女の好きな宮崎作品だ。行きの車中でも
宮崎駿の息子(「ゲド戦記」の監督)とか、スタジオジブリ等について喋っている。

さて3度目の私の感想。セリフが小津調?で不必要な繰り返しが多く、
その上関東のアクセントなのが違和感があったが、全体的に楽しめた。
暴力シーンもないし、夫も義母も満足そうな表情で席を立った。
特に、いつも単独行動する口の悪い老女と義母とが同じ名前で、
風貌もどことなく似ているので、彼女も苦笑い。
自分をこういう風に見せられるのはどんなものか。

いや、彼女は大抵のばあい、自分を妙齢の女性のように感じているのだ。
傍にいる夫は、あるときは弟、あるときは夫、ある時は父、と千変万化する。
一方の私は、「橋の向うに住んでいる正体不明の女」らしい。

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