映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
〔映画〕父親たちの星条旗
<FLAGS OF OUR FATHERS> 2006年/米国/Clint Eastwood(以後<東木>とする)
2h12 (ナビオTOHOプレックスにて11月1日鑑賞)
硫黄島2部作ーその1、米国から見た硫黄島の闘い。
硫黄島と聞くと、壇ノ浦とかアラモ砦とかいった、悲劇的な
戦いが連想される、それほど、日本人には思い入れのある地名だ。※
この<東木>監督は92年の「許されざる者」と04年の[ミリオン
ダラー・ベイビー」で二度もアカデミー作品・監督賞を取っており、
名匠といわれているらしいが、私とはあまり相性はよくない。
今回も上映時間の7割位は寝ていた・・・・寝不足と鼻炎薬、
昼食などの影響を考えても、ひどい話だ。それ程良く眠れる
なんて、どんな戦争映画なんだ?と思われるだろうが、
静かな映画なのだ。
途切れ途切れに見たものから察するに
あの有名な写真の、擂鉢山に星条旗を建てている「英雄的な」
兵士たちは、便宜上作られた虚像であって、真実は別にある、と
いうのが主眼であると、思う。
英雄が臆病で、聖者がわいせつ犯で、被害者が加害者で
という暴露ものは、常に各国の映画やジャーナリスムの
大好きなテーマであり、目新しさはない。
もう一つ言いたいことがある。圧倒的に力の差がある闘いにおいて、
非力な方に興味が集中するのは人情の常だ。ダビデとゴリアテ、
舞の海に小錦。どれも、小が大に挑んで行くその
心意気に観客は喝采し、ドラマも生まれる。
硫黄島第二部の日本側から見た戦い、これこそ本番であり、
第一部は前座に過ぎない、と思う。日本人にとってはとくに。
最後に予告編があって(渡辺謙や中村獅童の登場)そこでやっと
ハッキリ目が覚めた。ここはせめて12月初旬の「硫黄島から
の手紙」に期待しよう。でも監督が<東木>だからなぁ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※硫黄島の地図見れば九州の地名多し守れるはわが九州の兵か
これは私の父(1904-1985)九州男(本名)の歌。
青年時代から短歌を始め、25歳で「アララギ」に入会し、以後は常に
作歌に励んでいた。この時は40歳、私は前の年に生まれたばかりだが、
父は単身赴任中だったので、そばにいなかった。
2h12 (ナビオTOHOプレックスにて11月1日鑑賞)
硫黄島2部作ーその1、米国から見た硫黄島の闘い。
硫黄島と聞くと、壇ノ浦とかアラモ砦とかいった、悲劇的な
戦いが連想される、それほど、日本人には思い入れのある地名だ。※
この<東木>監督は92年の「許されざる者」と04年の[ミリオン
ダラー・ベイビー」で二度もアカデミー作品・監督賞を取っており、
名匠といわれているらしいが、私とはあまり相性はよくない。
今回も上映時間の7割位は寝ていた・・・・寝不足と鼻炎薬、
昼食などの影響を考えても、ひどい話だ。それ程良く眠れる
なんて、どんな戦争映画なんだ?と思われるだろうが、
静かな映画なのだ。
途切れ途切れに見たものから察するに
あの有名な写真の、擂鉢山に星条旗を建てている「英雄的な」
兵士たちは、便宜上作られた虚像であって、真実は別にある、と
いうのが主眼であると、思う。
英雄が臆病で、聖者がわいせつ犯で、被害者が加害者で
という暴露ものは、常に各国の映画やジャーナリスムの
大好きなテーマであり、目新しさはない。
もう一つ言いたいことがある。圧倒的に力の差がある闘いにおいて、
非力な方に興味が集中するのは人情の常だ。ダビデとゴリアテ、
舞の海に小錦。どれも、小が大に挑んで行くその
心意気に観客は喝采し、ドラマも生まれる。
硫黄島第二部の日本側から見た戦い、これこそ本番であり、
第一部は前座に過ぎない、と思う。日本人にとってはとくに。
最後に予告編があって(渡辺謙や中村獅童の登場)そこでやっと
ハッキリ目が覚めた。ここはせめて12月初旬の「硫黄島から
の手紙」に期待しよう。でも監督が<東木>だからなぁ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※硫黄島の地図見れば九州の地名多し守れるはわが九州の兵か
これは私の父(1904-1985)九州男(本名)の歌。
青年時代から短歌を始め、25歳で「アララギ」に入会し、以後は常に
作歌に励んでいた。この時は40歳、私は前の年に生まれたばかりだが、
父は単身赴任中だったので、そばにいなかった。
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )
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有難うございます、覗いてみます!
実は私も公開初日に観ました。
Biancaさんほどではありませんが(笑)私も少々うとうとしてしまいました。
そのせいででは決してないのですが、なんとなく感想を書く気になれず(というか書きたい感想も特にない)放ってあります。
多分「硫黄島からの手紙」を観て感想を書くときにこの映画のことにも少しだけ触れる程度かと・・・。
確かにこの作品は日本側の作品の前のウォーミングアップっていう感じですねぇ。
似たような映画を見て、似たように感じる人がいるのは、楽しいですね?
ところでこの東木さんは「マジソン郡の橋」も監督・主演してるの、ご存知ですか?どうも、本を映画化することがお好きみたいですね。この二部作も、両方とも、本からでしょう?立派な身体の割には、精神的に受け身なのではないのでしょうか?
彼の「マディソン郡の橋」は観ましたわよ。もう10年以上前でしょうか?これはロバート..何さんでしたっけ?彼の小説が実に素晴らしく、徹夜で読んだ覚えがあります。
しかし映画は最悪で...主演のクリント&メリルはミスキャストでどうもついて行けませんでした..原作は素晴らしかったですが...
私もBiancaさんのお名前は何度かお見かけしており、実は密かにお邪魔して読ませて頂いておりましたが、沢山映画を観ていらっしゃるのに驚きました~! 「~の手紙」の方で、「私は貝になりたい」のくだりでついに思わず書き込みさせて頂いた次第です。 私など足元にも及ばぬ若輩者ではございますが、どうぞよろしくお願い致します。
東木監督(笑)は、実は私もあまり得意ではありませんでした。「マディソン~」は本もダメでしたが、映画は尚更ダメで、特にラスト近くの雨に濡れたストーカーまがいの情けない姿につい「うぷぷ。。」となって以来、苦手意識をずっと持っていたのですが、昨年の『ミリオンダラー・ベイビー』でちょっと見直しまして、今回の2部作でもう大好きになりました。人間ってわからないものですね(笑)
これからも楽しい”映会話”お付き合い下されば幸いです♪ 長々と失礼致しました。