映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
映画「謝罪の王様」
2013 日本 138分 DVD鑑賞
監督 水田伸生 脚本 宮藤官九郎
出演 阿部サダヲ 井上真央 尾野真千子 岡田将生 竹野内豊 小野武彦 高橋克実
評価 15点
初見。阿倍サダヲと尾野真千子が好きな姪(19歳)が去年の封切時に見にいった。
最近、その彼女が世間の人や家族に対して、何かあると「謝ってほしい」と言張るので閉口しているが、この映画を見てようやく解った。映画の阿部サダヲのいう事を丸呑みにしているのである。
かれの主張は、すべてのトラブルは、最初に謝ってしまえば大きくならないし、訴訟や戦争も起きないと言うことだ。また、謝罪を求める人には「許したい」と言う気持ちが根底にあるのだそうだ。男女間も国際間も異文化問題であるが、少しでも経験があればこういう安易な発想はできない筈。
面白くないだろうとは覚悟していたが、このおおざっぱさ加減には不快を覚え、苦痛にすらなった。
セクハラについて、異国間の行き違いについて、笑いで済ませるべきでない問題を安易に笑いで済まそうとしている。現在の日本庶民の平均的感覚にはピッタリなのだろうが、これではこの先も同じような問題は続出するだろう。
あるひとの感想では小学1年生が大喜びで見たそうである。7歳並の知能ならば、楽しめる映画と言う事だろう。
評価の15点。うちわけ:井上真央はじめとする俳優陣は健闘しているので、30点。
うんざりの長さ(138分)にマイナス10点。子役のふざけ方ががしつこいのでマイナス5点。
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感心しました。文章も簡潔で要領よくまとめているのには感心しました。
過分のお褒め、ありがとうございます。
貴方のお名前、神出鬼没?あちこちで拝見しますが、一体どういう方であろうかと不思議に思っています。