映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
映画「モラン神父」
「糸杉と星の見える道」には見えないだろうか?(北公園から13夜の月)
1961 仏伊 125分 監督・脚本 ジャン・ピエール・メルヴィル 出演 ジャン・ポール・ベルモンド エマニュエル・リヴァ パトリシア・ゴッジ 原題≪Leon Morin,Pretre≫
ビデオ店で偶然見つけ、正面からの強い眼差しはジェイムズ・ディーンにも似ているが、この男誰だろうと見始めたら、ジャン・ポール・ベルモンドなのであった。この年かれは28歳、「勝手にしやがれ」や「雨のしのび逢い」のすぐあとで、後年とちがい若さゆえハンサムである。神父役を演じるのには、元ボクサーの彼は躊躇したそうだが「雨のしのび逢い」での彼を思えば決して不自然ではない。
「24時間の情事」のエマニュエル・リヴァ、「シベールの日曜日」のパトリシア・ゴッジが出ている。
メルヴィルの「海の沈黙」と似て、大戦中、イタリー続いてドイツの占領下にあるフランスの地方のできごとだ。若く純潔で清貧に生きる神父と、子連れの寡婦との出会いと別れを淡々と描いた、地味だがいかにもフランスらしい静謐かつ香気ある映画で、09年に初めて映画祭で我が国に紹介され熱狂的な支持を得たという。
●「雨のしのび逢い」に言及するブログ
→「ランジェ伯爵夫人」8-4-7
→「太陽はひとりぼっち」9-1-30
●「雨のしのび逢い」原題 ≪MODERATO CANTABILE≫
1960 仏伊 監督 ピーター・ブルック 原作 マルグリット・デュラス
出演 ジャンヌ・モロー J.P.ベルモンド ディディエ・オードバン
高校の制服のまま、夜道をドキドキしながら見に行った。フランスの地方都市、大人の恋、自分とはかけ離れているが、憧れも感じさせる世界だった……。
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