映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
血液型
2014年08月12日 / 雑
私が自分の血液型を初めて知ったのは30歳のころだ。
献血が趣味という人に勧められ、三鷹の保健所で調べたら、O型だった。
(私は初対面では、AB型かB型とよく間違われ、伯母(彼女も夫も子供もA型)にA型ではないの?と言われた。
O型と言われたことはほとんど無い。B型とは良い関係で、向うから寄ってくる。ただ夫はA型だが)
それまで、A型は控えめで他人に配慮する、B型は自分勝手、などと言う俗説を自分の家族にあてはめて、
物静かで優しい父は多分A型だろう、うるさい母はB型に違いないと思っていたが、父はO型で、母はA型であった。
だから、血液型の性格診断は当てにならないと言いがちだが、それは違う。
A型はこう、B型はこうと、一口でキャッチフレーズ風に表現するのが間違いの素なのである。
もちろん一つの型の全員が一色ということはない、その型の大多数が共有する特質を拾い出しているので、細かい差はあるし、例外も生じるだろう。
それは例えば国民性のようなものである。「日本人は清潔で勤勉で礼儀正しい」と言う。時代とともに変わっていくし個々の例外もあるが、全体としての日本人を、全体としてのある外国と比べたときに、明らかに目につく性質のようなものだと考えたらいいのではないか。(これは、日本の最大多数派39%、A型の特質と端なくも一致する)
個人でも一生のどの時期かで、その表われ方が変わっていく。たとえばO型は力関係に敏感という共通点があるが、無力な幼時はおとなしく素直で、周囲特に母親に大きい影響を受ける。私がA型のように見えたのは母か父の影響だろう。父の大人しさはその又母(多分A)の影響であろう。伯母の家ではA型ばかりという周囲の空気が生家よりも平和で心地よくて、進んで同化したのだろう。
また長じてB型やAB型に見られるようになったのは、家庭や故郷、日本の風土の欠点はA型由来であると思い、理想の人間像に近づくように、A型の正反対のB型的要素を、それもすこし過剰に加味した結果、そうなったようだ。しかし芯のところはO型であることに違いはない。
O型の野菜である、大根やキャベツ、エリンギ、ゴボウ、ジャガイモ(野菜の80%はO)が煮汁をよく吸収するように、環境に適応する、悪く言えば日和見の傾向が私にはある。そして「血液型」とは言うが、血液だけでなく全身の細胞がO型なのだ。ただ脳にはその細胞が少ないらしい。(※アンケート調査の結果、血液型による違いがないというのは、そのせいではないか。)
私は血液型を知ってから興味がわき、いろいろ本を買って(ケチな私が借りずに買うのは珍しい)読んだ。以来40年、誰が何と言おうと、血液型は面白い有力な人間理解の手段だと思っている。大体、見ていると「血液型なんて…」とバカにする人は、多数派で安穏と暮している人が多い。一方、血液型に興味を持ち、それに言及する人は少数派が多い。彼等は、常日頃、多数派の支配する世界で暮し、いやでも自分を意識せざるを得ない状況にあるからだろう。
多数派の多くは、物事を良く調べる労を省き、誰かが何か言うとその尻馬に乗ってワイワイと騒ぐ。TVのワイドショーや雑誌広告の見出しだけ見て、読んだこともない作家の悪口を言う。そういう人間が多い国ほど、指導者にとって都合が良い。戦争に突入するのは自分で物事を考えず、銭湯や床屋での話で満足する輩の多い国だ。
否定する前にまず知って調べて考えてほしい。
読むなら能見正比古の著書をお勧めする。
※アメリカの「Wall Street Journal」に血液型と性格に関係はないという記事が載ったそうであるが未読。
【O型】
→「金美齢」(コメント欄) 12-10-14
→「O型の教え好き」 12-1-18
→「マチュカ~僕らの革命」 10-3-21
→「藍色夏恋」 10-2-18
→「記録癖」 8-2-27
【A型】
→「ホルテンさんのはじめての冒険」9-11-18
【B型】
→「帰ってきた佐野史郎」10-8-24
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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コメント有難うございます。川本さんはいかにも柔和で思いやりがあり明るい、いわゆるA型的ですね。少なくとも外で会っていた限りはそうでしたよ。中ではどうだったかわかりませんが。占いは娯楽にして楽しむ程度が良いのかも知れませんね。一概に否定するのも角が立ちます。
久しぶりのご来駕ありがとうございます。
ご両親はO=A、母上のAに影響を受けた点は私と一緒ですね。、今のご家族が全部Oですか。Oは生命力に富んでいますから、枝葉末節の細かいことは吹っ飛ばして、本質をつかむ故に「おおざっぱ」なのでしょうね。家族の結束力があり、喧嘩になったら強そうですね。
ご自分はO型で、家族はB型ですか。貴女との教室での最初のやりとりを思い出すとなるほど、と納得がいきます。O型の弟は奥さんがBで、見ているとO型の子でもだいぶ違うようです。「ある程度信じています」と言う言葉にあなたの血液型らしさが出ているわ~。
血液型に関するBiancaさんの考察、興味深く拝読しました。^^
私は、血液型による性格診断を信じている人は、自ら自分の血液型に添った行動をしている
また、他人をその血液型の行動パターンに無理やり当てはめている、という気がします。
20歳過ぎまで自分の血液型を知らなかった私の友人は、
まわりから絶対にB型だといわれていたのですが、調べたらO型
以来、やっぱりO型ね~とよく言われています。
気を悪くされたらごめんなさい。
さて、私は何型でしょう? (笑)
さっそく読んでくださってありがとうございます。
セレンさんのご感想、世間にはそういう事もありがちだと思います。人間とは、暗示にかかりやすいものですし。しかし、幼児はその懸念はないでしょう。ある幼稚園で、血液型別にクラス編成し、同じ課題を与えてみたら、見事にそれぞれ特徴のある行動をとったそうです。世の中には「血液型性格診断」売らんがためにでっち上げる出版物もあるようですが、能見正比古氏は科学として一生をかけてこの問題と取り組んでいます。息子も後を継いでいるので二代ですね。どうも今では能見氏は私の信仰の対象にちかいものになっているようです。(すみません。)
貴女の血液型?お見受けしたところ、典型的なあの型に見えますが、どうでしょうか?まさか、その血液型にふさわしく行動していらっしゃるわけではないでしょうからね。