【映画】うん、何？

2007年　日本　123分　原案・脚色・監督　錦織良成

出演　橋爪遼　柳沢なな　鑑賞@松江テルサ　08/1/27

島根県雲南（うんなん）市の高校3年生鉄郎。

卒業を控え、母は入院中だし、幼馴染の同級生・多賀子との間は進展しない。

教師は、「お前達は、ふるさとの本当のよさを分かっているか？」と問いかける。

何の変哲もないゆったりとした生活の中で、人が生まれ、病み、死に、恋し、結婚し、出て行き、帰ってくる。

大きい自然と、神々への畏敬が生活の隅々に浸透している。

少し長い(90分台くらいがいいのでは？）が、終ると心を洗う感動が残る。

特に雷のシーンと自転車の相乗りシーン(それにかぶる浜田真理子の音楽）が良い。

地元なので5月の全国展開に先駆けて、プレミアム上映会である。

ニコニコしたふくよかな面立ちの錦織監督の挨拶があった。

「六本木や原宿よりも、出雲の方が素敵だということを表現したかった。実際、地元の若者には、映画よりもカッコイイのがいます」とのこと。

この松江テルサはもとプラネタリウムだったそうだ。道理で、天井がドーム型だし、背もたれが倒れるようになっている。今回は珍しく、午後最初の回が超満員で次まで待たされた。行列をさばくため、係員が張り切って廊下を往来しているのが微笑ましかった。