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映画「ショーシャンクの空に」

1994 米 午前十時の映画祭 松江SATY東宝にて 原作 スティーヴン・キング
監督 フランク・ダラボン 出演 ティム・ロビンス モーガン・フリーマン

この作品は非常に有名だし、人気が高い。監獄からの脱出劇で実話からとったという素材はいいけれど、料理法が私好みでない。表現センスの問題だろうか。同囚(モーガン・フリーマン)から見た話という形をとっていて、彼の個性でもあるのか、話方がくどいし、泥臭い。テンポが悪くて所所、アクビをもよおした。詩とロマンティシズムが欠けている。後で知ったが原作者はあの人(私の苦手な)であるから、無理もないが。

終わり方はなかなかよい。見るものの記憶に楽しく残るような描き方だ。ちょっとモンテクリスト伯を思い出した。作者がキングらしく、正義を追求するよりは実質的な幸せを選ぶと言う感じ。刑務所も囚人も、観客さえだまされる結末は最近のアメリカ映画が、どれもこれも詐欺師ばかり、だましだまされ、二転三転して、私のように素朴な心と頭の持ち主にはついていけない感じだが、そのはしりかも。

私には脱走劇というと「抵抗」「穴」「ミッドナイト・エクスプレス」「大脱走」などの傑作が思い出されるので、つい比較してしまい、あの醍醐味が味わえないなどと文句を言うのだが、ないものねだりはよくないかな。ただ、苦手な映画はずっと苦手であると言うことには変わりない。人間の感性はあまり変わらないもの。

ところで午前十時の映画祭(Series1 赤の50本)では 9月3日~9日

フォロー・ミー  を上映する。

J.T.さん、チャンスですよ!

訂正します。この映画祭の上映はまちまちで、東京ではすでに終了ですね。(11-08-27)

→「フォロー・ミー」 2011-9-11
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