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年寄りの話はなぜ長いのか

2005 東洋経済新報社 
著者 高田明和(1935~)

脳と心に関する著書が多い著者は医学博士で生理学専門。

印象的な部分を取り上げてみた。

★年寄りの話はなぜ長くなるか。それは脳の老化が原因である。

1.話の優先順位がつけられない。
2・相手の身になって考えられない。
3.体力・能力に自信がなくなる一方、周囲の人の尊敬・信用を確保・維持したい。
4.何をどこまで話したかを忘れる。(精神の緊張状態を維持できず、半分眠ったような状態になっている)
5.すでに十分な地位にありながら、もう一歩の支配権を求める。
6.周囲に面と向かって反対されないので、何を言っても受け入れられると思い込む。
7.「自分の価値観は正しく、普遍であるし、若者も同じ価値観を持っているだろう、もしそうでなければ、与えなくてはならない」と考える。

★若者はなぜ年寄りの長話をきらうのか。

1.年寄りにとっては時間は速く過ぎるが、若者にとってはゆっくり過ぎる。
2.年寄りは何度も同じ話をする。
3.年寄りは感情を抑えることができず、すぐ怒ったり泣いたりする。
4.年寄りは若者の能力を過小評価する。
5.年寄りは過去のことを自慢げに話すが、すでに現代には適合しない。

★著者の提言

「調身、調息のすすめ」。つまり座禅によって、上のような傾向を免れることができ、彼の話は若者にも受け入れられているそうだ。

私も書く時や話す時、上のようなことには気をつけようと思う。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (kazukokawamoto)
2011-12-22 08:16:45
私も仲間になりつつですが、これらに気をつけたいですね。教室終了後、昼食事中、年配の人の一方的話に、まいります、人の話に耳かさないです。
 
 
 
Unknown (Bianca)
2011-12-22 14:30:41
kazukokawamotoさま、
そうですか、きのうは年内最後の教室で、互いに別れを惜しんで食後の話も長くなったことでしょうね。そうなんですよ、文を書かせると良識的なのに、話をさせると驚くほど他人に配慮のない人もいますよね。
 
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