映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
映画「美しき虜」
1998 スペイン 121分 DVD 原題≪La Nina de Tus Ojos≫
監督 フェルナンド・トルエバ 出演 ペネロペ・クルス アントニオ・レシネス
予告編で、ナチス式敬礼の真直ぐに伸びた手が突然くねってスペイン舞踊の振りになる。
ナチスドイツとスペインとの結びつきを笑いのめすドタバタ喜劇である。
1938年、内戦中のスペインから「夢の女」と言う映画を撮影するため映画人がドイツに招かれる。
主演女優マカロナ(ペネロペ・クルス)に宣伝大臣ゲッペルスが夢中になる。
群像劇とでもいうのだろうか、俳優やスタッフのほか、大使夫妻も登場する。あまりにも登場人物が多くて、それぞれがお互いに惚れた腫れたの大騒ぎなのでめまぐるしい。その中ではゲッベルス夫妻と監督とマカロナの、三角又は四角関係が主軸だろうか。「カサブランカ」のパロディか監督がボガートそっくりの態度と服装で立つ飛行場シーンは笑える。
ユダヤ料理店で親衛隊に襲われるシーン。これにはさすがの私も不意打ちを食った。
不意打ち、これこそが映画の醍醐味だ。
まだ若いペネロペクルスの歌と踊り、それに人道主義と生一本な潔癖さが印象的。
が全体として予想のつく表面的な笑いばかりで、強い感動はなかった。
にもかかわらず、2年前に見ていたのに気づかずまた借りてしまったのはタイトルの魅力だろうか。
ペネロペ・クルス
「それでも恋するバルセロナ」9-12-6
「ボルベール」7-7-25
「抱擁のかけら」10-7-15
「カサブランカ」11-12-21
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