映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
〔映画〕 尼僧物語
1959年 米国 2h32(12/9~図書館より借りる)
監督 Fred Zinnemann 出演 Audrey Hepburn
月並みですが、日本人に絶大な人気のA.ヘップバーンの、私もファンです。
特に「噂の二人」「尼僧物語」が私の中では双璧。
フレッド・ジンネマン、いい監督ですね。50年代「赤狩り」の時は(正確には知りませんが)知人の裏切り、転向などあって、それが「真昼の決闘」に反映されたとか。「地上より永遠に」「ジュリア」なども私の心に深く刻まれた作品です。
尼僧のファッションが、また大好きです。無彩色で、体の線をすっかり隠していて、常識的には性的魅力を壊滅させるようなデザインですが、オードリーが襞のタップリしたロングスカートのポケットに手を差し入れて鍵や何かをしまうシーン、そこにゾクゾクするような魅力を感じてしまいます。でも、イスラム教徒女性のダブダブ服はその限りにあらずですよ。この違いは多分、活動性があるかないかという所から来るのでは?
ベールのかげ、唯一雄弁な眼が、彼女生来の強力な武器ですね。ホンモノの尼僧にしては、清純可憐の度が過ぎているのが難ですが・・・長い首筋がいい、と言う人もいました。(以前2週間ほど滞日したモロッコ人の新聞記者で、和田アキ子の話す声が良い、とほめてもいました)
もう一つ、オードリーの魅力は、手の動き。特に(付けペンで)手紙を書く、紙片を折って封入すると言った一連の仕草が、いいですね。これって、私だけでしょうか?何だか、深窓の令嬢(その実おてんば女学生)を想う明治大正の純情学生みたい、と突っ込みたくなります。
~~~~~2007・4・18付記~~~~~~~~~
原作 リーダーズダイジェスト名著選集第1巻
カスリン・ヒューム著「尼僧物語」1958年刊
●ヘプバーンの映画
→「噂の二人」 7-5-9
→「昼下りの情事」 11-10-20
→「シャレード」 12-9-20
●赤狩り関連の記事
→「エリア・カザン自伝」11-12-25
→「ニュースキャスター」 8-4-14
→「できごと」 12-8-8
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この作品。宗教に対する彼女の考え方やコンゴの状態など色々な意味でとても深い映画で感動しました。
TBさせてくださいね。今後ともよろしくお願いいたします。
Biancaという名前を、10ヶ月も前なのに、覚えていてくださって、面倒をいとわず探し、TBとコメント下さって有難うございます。Cartouche様の「尼僧物語」の真摯な姿勢にちと見習わねばと思っています。けさ再び試して見たら、TB成功しました。こちらこそ、よろしくお願いします。
コメントとTBをありがとうございます!
「尼僧物語」は地味ですが、とてもいい作品ですよね!去年見直して、また新しい発見がありました。
またBiancaさんのほかのオードリー作品の感想も楽しみにしています。(^-^
「ぶーすか」というハンドルネームに特に意味はないのですが、円谷プロの作品が好きな子供でした。「怪奇大作戦」とか「ウルトラマン・セブン」が好きです。でも「ウルトラマン・タロウ」世代なのでセブンも再放送、「快獣ブースカ」もリバイバル版でしか観たことがないんですよー。
オードリーのこと、幾らでも喋っていただけるとのことで、とても楽しみにしています!
謎の“モロッコ人”のお話も、ぜひ聞かせてください!
みつおさま、再訪ありがとうございます。「モロッコ人」の神秘について、しゃべりたいのは山々ですが、適当な場所が見つからないので・・そのうちに。