渥美清、それ誰？

3年前の実話である。
姪18歳「サンズイに≪ヤ≫は何と読むの？」
私「ん？ハハア、≪沃≫を聞いているんだな」
この推測ははずれた。質問のレベルはもっと低くて
彼女は「渥美」が読めなくて聞いたのだ。

渥美の姓の持ち主を思い出すと、少し古いが渥美マリ（「電気くらげ」の女優）
渥美雅子（女性弁護士の草分け）渥美東洋（法学者）ごく私的には渥美堅持（中東政治学者）が浮かぶ。渥美二郎（「釜山港に帰れ」）もいる。

それらのだれも知らなくても、「渥美清」は知っているだろうに。
ところが、渥美清を知らないという。調べてみたらはこのかつて健さん・寅さんと並び称されるほど、日本で一番有名な男優は亡くなって20年もたとうとしているのだった。「男はつらいよ」の寅さんを知らない世代が育っていたことに、愕然とした。

それでも、渥美半島はどうなんだ？とあきらめ悪く思う。50年前は小学校で習ったが、昨今のゆとり教育では子供に負担を掛けないため、省かれていたらしい。例えば外国の国名は２つか３つしか教科書にのせない。そういう方針が有害だと判明してその後転換された。こういう教育の被害者だともいえるが、そもそもいつ変わるかわからないお上の方針に振り回されたり、悪影響を受けたりせずに、各家庭・個人が、必要な知識は自分で身につけるように日頃から心掛けることだと思う。（それができれば学校はいらないが）

※渥美は（あつみ） 沃は「肥沃（ひよく）」「沃野（よくや）」と使う。念の為

ついでに、渥美清の出てくる映画記事
⇒「学校」13-11-14
⇒「つむじ風」14-2-17
⇒「ああ声なき友」14-5-29
⇒「家族」14-12-3
（16－12－24記）