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清水義範「わが子に教える作文教室」

清水義範(1947~) 2005年 講談社現代新書  

図書館でサッと通読したところ、あまりの面白さに、紹介したくなった。

もともと「週刊現代」に連載されたもの。「わが子」がいない人や自分で書きたい人にもおすすめだ。今まで彼の著書は読んだことが無いが「国語入試問題必勝法」で1988年に吉川英治文学新人賞を取り、パロディが得意らしい。今はNHKの用語委員になっている。終始ユーモア溢れる文章は楽しい。印象的だったのは

「子供に読書感想文を書かせるな。書評は難しいものだ。その上、課題図書はけなしてはならないから自由にかけないのだ。感想文を書く苦痛から読書まで嫌いになる。」

大意だけ読むと、なぜ面白いのか分らないと思うが、落語の面白さを伝えることが出来ないのと一緒で、これは文を読んではじめて分る、つまり文のもつ面白さだ。

私がうまく書けないのも彼の説の正しさを証明しているわけで、言い訳だが「読んだ!面白いよ!」を言いたくてアップしただけ。

翌日追記。きょう偶然にも毎日に全国青少年読書感想文コンクールの知らせが出ていたが、読むだけならまだしも、教師や審査員の気に入るような文を書かされるのが気の毒だ。それが出来れば今すぐにでもプロになれるのじゃなかろうか。


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