【映画】アイアンマン２

2010 米　監督　ジョン・ファヴロー　出演　ロバート・ダウニーJR　スカーレット・ヨハンソン　ドン・チードル　サミュエル・L・ジャクソン　松江SATY東宝で鑑賞

アイアンマンとは、鉄人28号とかスーパーマンとか、ゴレンジャーとか、幼い男の子が、自分の弱小非力な現実を逃れて、大きく強いものに憧れて想像の世界で創り出した一連のヒーローもの系列ではないか。私は、武装した英雄より、軽々と生身で飛び回る人が好き。例えば、アメフトよりサッカーが、弁慶より牛若丸が。だから、こういう映画はお呼びじゃない。止めようかと思ったが、待てよ、いまでなければ、一生見ることも無いかもと、新世界探検のつもりで、エイと目をつぶって入ったら、案外良かった。俳優と脚本のおかげだろうか。ただ、10日も前に見たので、殆んどは忘れてしまった。

主役ロバート・ダウニーＪＲは1987年の「レス・ザン・ゼロ」から2005年の「グッドナイト&グッドラック」最近の「シャーロック・ホームズ」まで結構観ていたのだが、脇役が多く、それも演技がうますぎて、どの場合も俳優の名前を憶えるまでは行かなかった。また顔立ちも整っていて愛嬌がありすぎる。だから「レス・ザン・ゼロ」では若い身空で麻薬死、「グッドナイト～」では赤狩りに追い詰められて自殺。「シャーロック・ホームズ」にしても颯爽と悪の世界をやっつける名探偵というよりは、なんだか被害者になる方が多い、痛々しい印象だった。ホームズ像に新境地を開いたともいえるが。007の主役が新しくなったのと同じで、柔軟な男性像は時代の趨勢かも知れない。
この映画の主人公は会社の社長で、パワースーツという、それを着れば超人になれる装置を開発し時として自分で着用している。が、例によって国の内外から敵が現れて悪戦苦闘する羽目に。スカーレット・ヨハンセンも色っぽい敵で、このあたり００７のボンドガールを思い出させる。この2人だけは憶えているが、ほかは殆んど記憶になくて・・・申し訳ない。