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【本】黙想ノート

著者 正田昭(しょうだ・あきら)
発行所と年 みすず書房 1967年

私が正田昭を知ったのは、20代半ば、たまたま手にした「あけぼの」という宗教団体の定期刊行物からで、不思議なトーンの文に即座に心引かれました。

かれは、1953年7月、24歳の時、新橋のバー・メッカで知人の証券ブローカーを殺して金品を奪い、死刑判決を受けていました。

私は図書館で10数年前のメッカ事件の記事を出来るだけ沢山探し出しました。かれは慶応卒の「インテリ」ですが女、ダンス、麻雀などの遊興費に困った挙句の所業で、「アプレゲールの犯罪」といわれました。その文才と冷たい美貌に衝撃を受け、殆んど恋心に近いものを覚えるようになったのです。

彼は著作により多くの人の関心と同情を集めましたが(田中澄江や加賀乙彦、正木亮)獄中にあること十余年、40歳の時刑を執行されました。

著作「黙想ノート」のほか獄中から応募した「サハラの水」(「群像」の新人賞候補)など
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