吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

薪ストーブから考える1

2006年11月09日 | 思うこと
今年は薪ストーブが休む月がありませんでした。

6、7、8、9月も数日ずつ稼働しました。
いよいよ最低気温もマイナスになり、冬本番です。
夏の間に薪を用意して…というのは今年もダメでした。
これで、このシーズンも消費と補充の追いかけっこ決定です。

大家さんと話をして、家のまわりの木のかなりを伐採することにしました。
まずはもみの木の大きいのをを一本伐りました。
二階建てのウチよりも高いところで一度伐って、それから根元から伐り倒しました。
写真撮っとけばよかった。

ウチの薪ストーブは、ダッチウエストのスモールで、ブランド品ですがうまいことに大変安く入手出来ました。
しかしながら、煙突はシングルなので、排気効率が悪いのと、ススがたまり易いのが問題ですが、掃除のサイクルが短いくらいで実用上問題ありません。
これからは24時間暖房になります。
考えてみるに、薪ストーブが来てから、朝、布団から出るのが辛いということがなくなりました。
冬の朝がこれほど楽なのは、暖かい土地に住んでいた頃にもありませんでした。
小さな薪ストーブひとつで2階建ての家すべてが暖かくなるのですからすごいです。

以前、飲み屋のルーマニア人の女の子が、日本の冬は本当に辛いと言ってました。
かの国ではどんなに貧しい家でもセントラルヒーティングが備わっているそうです。
ハイテク国、経済大国の日本の家の冬対策の遅れには驚いていました。
そういえば、僕がオランダの安アパートにいたときも、アメリカの貸し部屋にいたときも、スチーム式のヒーターは必ず備わっていました。
あれってとても単純で有効なシステムなんですけど、学校なんかでしか見かけないですね。

ともかく、薪ストーブ様様です。
この暖まり方は独特ですよ。
温度そのものはあまり高くはありませんので、誤って触ってもやけどのリスクは意外と低いのです。
遠赤外線というヤツで、建物の躯体そのものが暖まるので、家そのものが冷えきらないのです。
温風ヒーターや灯油ストーブなどのように、火から離れられないということがありません。
体が冷えてしまったときでも、少しストーブにあたると寒くなくなってストーブから離れられます。
たとえ外が、マイナス10度を切っても家の中がそこそこ暖かければ大して辛くはありません。

ちょっと、この暖房から日本の家や僕ら自身について考えてみましょう。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
薪。。。 (shappy)
2006-11-09 22:26:53
清里に住むshappyです。
うちも今年も自転車操業に突入です(笑)
うちは、南を窓いっぱいにしたので、夕方から寝るまでと、朝少しだけしか焚きません。
まだ今シーズンは1日しか焚いていません。
曇ったり雨だと昼間も焚くこともありますが、天気が良いと、日中は温室状態で温度計の針が振り切っちゃうくらい暑いので、窓を開けて換気をします。
でも、いいですよね。。。薪ストーブのあったかさと薪の火を見るのって大好きでやめられません。
返信する
自転車の達人 (ひろなん@風琴屋)
2006-11-10 00:05:29
shappyさん、ようこそ!

ウチは家の断熱も悪く、家のまわりに木があって、日照条件があまり良くないのです。
なので、晴れの日は、外より家の中の方が寒いという状況になってしまいます。
こういう家は昼も少し火を焚いて家の躯体が冷えないように保った方が具合が良いようです。

薪も仕事も自転車操業の達人(貧乏暇なしともいう)なので、なんとかなるでしょう。

鉄も良いのですが、石のストーブなんかもいつか作ってみたいと思っています。
返信する
うちは。。。 (shappy)
2006-11-10 13:51:49
東京の主人の単身赴任先(築30年以上?の家)は、断熱材がほとんど入っていないので、外より家の中の方が寒くて、清里より寒くて、ホットカイロ貼って寝たこともあります。

石のストーブですか?
今は、石窯がほしいです♪

では、また。。。
返信する
石! (ひろなん@風琴屋)
2006-11-11 00:49:10
shappyさん、どうも!

そうです、暖かい場所でも家は寒かったりします。
八ヶ岳の冬は晴天率が高くて、空気が澄んでいて、僕は一番好きな季節です。

石やレンガは鉄よりも扱い易い素材です。
レンガのペチカのお宅も身近にありますが、良いですよ。

白州の友人がとても簡単な石釜を作りました。
今は古い自動車の雑誌に出ていますが、いずれ自然生活系の雑誌に出るかも知れません。

僕も、移動式石釜は考えていたのですが、バラして移動するのもいいかもと思っています。
返信する

コメントを投稿