吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

芝刈り機ピンチ

2019年08月08日 | 道具

もう何度目だろう?

最初のピンチは2006年かあ、ジャンクで入手してもう13年になるんだなあ。

芝刈り機ピンチ

確かその後、ガバナー調整ミスで過回転して吸気バルブをひん曲げたのが最大のピンチだったな。

今回は、点火装置(イグナイタ)不良で火花が飛ばなくなったので、イグナイタと点火コイル、点火プラグを交換しました。
調子良くなって、ひとしきり活躍した終盤、エンジンが起動不能に。

スターターロープを引っ張るとキャブレターからバックファイヤ、その後、スターターが空回り。

判る人はここで判りましたね?

フライホイールとスタータープーリーを共締めしているネジの締め付け不良ですね。
はい。自分のミスです。
点火コイルを交換した時にフライホイールを取り付ける際、ネジの締めが甘かったのです。

開けてみたら回り止めのキー(半月キー、ウッドラフ・キー)が破損して、フライホイールの位置がずれていました。
フライホイールとクランクシャフトはテーパー嵌合です。
回り止めキーは取り付け時に迷わないためにあるので、ちゃんと締め付けてあればキーに負担は掛からないものです。
古いイギリスのバイクのようにキー無しというのもあります。

ちょっとググったらけっこうバイク関係でもありました。
曰く「しばしば壊れる部品なので~」とか。
へーっ。ちげーよ。自然に起こるようなこと言っちゃいかんよ。
ミスだよ。管理不行き届きだよ!

とまあ、他人の過ちをこき下ろして少し自分を救って、リカバリー作業に。(人間のクズですわね)

壊れたキーのかけら

寸法の見当は付いたけれど、小指の爪の先ほどの部品をネットでオーダーしても送料が無駄だしすぐ欲しかったので、農機具屋へ。
そしたら、キーの種類が多すぎるのでいちいち置いていないそうで、素材の角棒しかないということでした。

4ミリの角棒

これ工具鋼みたいで何か別の使いみちもありそう。

この溝にキーが入る

左下がフライホイール、真ん中の穴にキーの入る切り欠きがあります

キーの幅は合っていますが高さや形状が違います。何とか引っかかればとりあえず良しということで。
今度は慎重にちゃんと締めて組み上げました。

その後、稼働テスト。
超具合ヨシ。

早く使いたいがために組み上げが甘かった。
反省である。


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