吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

軽トラの箱、間に合わせ

2016年03月29日 | 

何とか間に合わせました。

色々不完全ではあるけれども。
出張に間に合ったというより間に合わせ。このニュアンス、ニホンゴ ムズカシイ。

前の現場の廃材で作りました。
以前の軽トラの箱は荷台に直にネジ止めするやり方だったのですが、今回は自立した箱構造になっています。
なので箱だけ下ろしてそこで生活することも可能です。 

まあ、あくまで間に合わせ(仮)なんですけれどもね。

間に合わせながら高さ方向へ増設可能な構造にしています。
明日一日で次の出張の準備と高さ増設をするつもりです。
間に合うのか?
これはつまり一種のパズルです。時間制限付きの。
その範囲内で自分で自由なピースを作れる、しかし、自由といっても日本のベニヤ板の基本サイズはサブロク、3尺×6尺、910×1820ミリ、その中での自由。
軽トラの荷台に望まれるのは長手で1820ミリをゆとりを持って収められること。
つまり、規格のサイズ(1820)プラス半端という組み合わせにならざるを得ず、非常に木取りしにくいのです。
何たる不自由!

今回の大阪出張は軽トラ「黒にゃん」号にとって初の長距離、高速走行でした。
長期不動車らしかった黒にゃんは今回の走行でかなり「アタリ」が出てきたらしく、吹け上がり、高回転の伸びが良くなったようです。

それで初めて気付いたのですが、この車にはトップギア以外ではレブリミット警告アラームが付いていたのでした。
エンジンの回転を上げ過ぎると警告音が鳴るわけです。
市販車では珍しい装置です。

この車は2気筒で低速域ではちょっと振動が多いのですが、回転が上がるにつれてスムーズになり心地よい伸びを見せそれは天井知らずなのです。
多分それで回し過ぎでエンジンを破損する事例が多くあったのではないか?それでメーカーはアラームを付けたのではないかと推測します。

まあ、この今年で26歳、人間ならナイスなお年ごろのポルシェの後ろ足を持つ軽トラにしては乗り心地の良い車とうまく付き合っていきたいものです。

 

 

 

 

 


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2 コメント

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続編熱望 (tachinon)
2016-04-02 07:54:21
 ひろにゃん様の腕なら、四角でない、キャビンのラインに沿った、バンのような、滑らかな形の箱にもできるのでしょうけれど、やっぱり「四角い箱」が合理的なんでしょうね。
また、手軽な「幌」ではなく、「木の箱」である所以は、運搬する「モノ」ゆえなのでしょうね。

黒にゃん号の続編希望します。
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ミカン箱 (吉倉オルガン@ブログ主)
2016-04-03 00:29:25
tachinonさん、ようこそ!

この箱は、とにかく急いで作ったので未完成な部分が多いのです。
つまり「未完箱」。

箱の上部はフランジ構造になっていて、後で、ハイルーフや三角屋根に交換可能にしています。

現在のローシルエット仕様は屋根の上に軽量だけどガサの張る荷物を積めるように考えています。
今回の東京行きでは、屋根の上に輪行袋の入れた折り畳み自転車を積んで行きました。
写真撮り忘れたー。

次回は黒にゃん号活躍の話です。
乞うご期待!
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