吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

マイキッチン1

2006年05月20日 | 思うこと
自分専用の台所が欲しいです。

家の台所は家内に明け渡したので、最近は料理もしないのですが、時々何か作りたくなります。
やはり、自分の作業場(台所)はひとと共有したくありません。
スパイス類、食材も充実させたいですね。

独身時代は、インスタントは極力使用しない、化学調味料は使わない、電子レンジも使わない、などの条件を自分に課していました。
何度かの共同生活(野郎どもとですよ)では大抵、食事係をやる羽目になっていました。
まあ、「ええい、俺がやる!」といった感じで自分からやっていたのですが。

料理というのは、分業化の進んだ現代社会に於いて、貴重な自己完結性を持った作業です。
つまり、原料である素材を加工して完成品にして消費するというプロセスを通しで経験出来る機会というのは、今や数少ないのでは。

以前、日本国内で一緒に仕事をしたアメリカ人は、自分専用コンテナに一杯の缶詰のスープとスナック菓子を持って来ていたのでした。当時40歳くらいの彼にとって、その缶詰スープは「お袋の味」だったようです。
その缶詰スープの在庫が少なくなるにつれて、彼は目に見えて不安そうになっていったので、見かねて、輸入食材スーパーに連れていってやったのでした。
同じブランドのものは無かったけれど、類似のものがあったので、彼は少し安心したようでした。

缶詰がお袋の味というのは、寂しいと思います。
でも、日本もだんだんそういう流れになって来ているような気もします。

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